高橋克彦 『完四郎広目手控』シリーズ2013/02/21



高橋さんの浮世絵シリーズに続く江戸物です。
時代は江戸末期から明治へ。
旗本の二男なのに古本屋「藤由」の居候をしている香冶完四郎が主人公です。
彼は世の中の不思議な怪事件を、話を聞いただけで解いてしまうというすごい人です。藤由は彼に惚れ込んで「広目屋」に引き込もうとしています。
完四郎がホームズだとしたら、ワトソンになるのが仮名垣魯文。
魯文の書く文に絵を描くのが浮世絵師・一恵芳幾。
名前を聞いてわかるように、完四郎以外は実際にいた人物です。
短編集の体裁で、それぞれの話に浮世絵の写真がついています。
高橋さんは、たぶん、これらの浮世絵からインスピレーションを受けて話を書いたのでしょう。白黒なのが残念です。

一作目の『完四郎広目手控』では江戸を舞台に、安政の大地震を境に完四郎が「広目屋」(今でいう広告代理店だそうです)になろうと決心するまでを書いています。
二作目の『天狗殺し』では尊王攘夷の世の中になり、京都の世情を探りに完四郎たちが東海道を旅し、その道程に起こる出来事が書かれています。なんと、あの坂本龍馬が彼らの道案内として登場しています。
三作目『いじん幽霊』では完四郎たちは横浜へ行きます。横浜には色々な国の人たちが集まっています。
四作目『文明開化』では、時代は明治に変わり、アメリカに渡った完四郎が七年ぶりに日本に帰ってきました。日本にも新聞ができました。

かわら版(讀賣)から新聞へと変わる様子が、よくわかります。
なんでそんなに完四郎がわかっちゃうのか疑問に思うことも多々ありますがね。
できれば、完四郎のアメリカ滞在記なんか読みたいですわ。
このシリーズは五作目として『不惑剣』というのが出ています。単行本で読もうか、文庫本になってから読もうかどうか考え中です。


今日のわんこ。
エリザベスカラーにも慣れたらしく、パソコンをいじっている私の後ろで、静かにベッドの上でふせをしていました。


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