誉田哲也 『吉原暗黒譚』2013/03/21



「遊んで、遊んで」と五月蠅いわんこです。
今日はどうやったのか、ケージから抜け出し、部屋の中を走り回っていました。
ホント、甘えん坊です。
夫は「ずっと(仕事に行かずに)遊んでいたい」と言っています。
モジャモジャになっているので、三週間ごとぐらいにトリミングが必要のような気がします。


誉田さんがなんと江戸時代の吉原を舞台に捕物帳を書いています。
主人公は北町奉行所の同心、今村圭吾。
彼の仕事場は吉原の出入り口である大門脇の面番所。
吉原は身分の格が通用しなく、武士でも一歩妓楼の敷居をまたげば刀が取り上げられ、「懐の具合だけで男の優劣が決められる」、世間の常識が通用しない特別な場所。
吉原の門番など、たいした仕事ではないのです。
そんな吉原に起こる事件を今村は彩音という忍出身の元吉原遊女で花魁、今は髪結いという女と共に解決していきます。
今回の事件は狐面をかぶった者たちのレンタル花魁殺し。
今村は花魁の元締丑三と話をつけ、五百両で片をつけることにします。

吉原ってどんな人にもノスタルジーをもたらす所なのでしょうね。
「善と悪は紙一重」と梅安は言っていますが、吉原もひとつの文化ですからね。
シリーズ物として誉田さんも書いていく予定だそうです。
期待していますわ。