レーナ・レヘトライネン 『雪の女』2013/03/19



フィンランドのミステリーです。
フィンランドというと、バイキング、サウナ、ムーミン、フィヨルド、教育がしっかりしている、家具が素敵・・・。
意外と私の印象いいんです。
明るい国かと思っていたのですが、どうもそうではないようで、前にスエーデン・ミステリを読んだ時と同じような暗い印象を持ちました。

エスポー警察の巡査部長マリア・カッリオはアンティと結婚し、幸せの真っただ中にいました。
そんな時、女性限定でセラピーのコースや護身術のクラスを開いているロースベリー館に”精神的護身術”のクラスの講師として招かれます。
ローズベリー館の当主はエリナ・ロースベリで、七十歳を過ぎているようなおばのアイラと一緒に二人で住んでいました。
クリスマスも過ぎた、ある日、エリナがいなくなったとアイラから電話がきます。
エリナは森の中でガウンとパジャマ姿のまま、死体で見つかります。
殺人ではないかとマリアは捜査を始めますが・・・。

実はこの本、シリーズ物なのだそうです。
読んでいるうちに、色々な出来事が既知のように出てきて面喰いました。
何故だかわかりませんが、一作目から出版していないのです。
後書きにはっきり書いてありませんが、どうも四作目っぽいです。
なんで一作目から出版しないんでしょうね。

クロスカントリー・スキーが日常生活にしっかりと根付いているようなのが、読んでいてフムフムと思ったことでした。
家の側にクロカンをやれるような森があるなんて、恵まれていますね。