葉室麟 『蜩ノ記』2014/10/17



映画になるとかで、いっぱい宣伝しているので、どんなものか読んでみました。
私の好きな侍物とはちょっと違うようです。
あっ、これって直木賞とったのね。

戸田秋谷は若い頃から文武に優れ、和歌、漢籍の素養も深く、郡奉行として農民に慕われていましたが、江戸屋敷でご側室と密通した咎で、十年後の八月八日に切腹するように命じられました。
ちょうどその時、秋谷は家譜の編纂に取り組んでおり、編纂の中断を惜しんだ藩主が期限を決めたのです。

その期限も残すところ三年となった時に、城中で喧嘩騒ぎを起こし、死罪になるところを、格別のお慈悲によって罪を免じられた檀野庄三郎は、監視役として秋谷が幽閉されている向山村へ行くようにと命じられます。
秋谷と寝食を共にし、家譜の編纂を手伝いながら彼の誠実な人柄に接するうちに、庄三郎は秋谷に敬愛の念を持つようになり、彼の無実を確信し、密通事件の真相究明に乗り出します。

どんな所にいても、染まらない人がいます。
それが秋谷です。
彼のような人は他の人から煙ったがれ、自分と同じところまで引きづり落そうと、貶めようとされますが、それにも秋谷は負けず、自分の信念を貫き通します。
彼の生き様はあっぱれとしか言いようがありません。

秋谷を筆頭に出てくるひとたちが立派過ぎて、感動まではちょっといきません。
ダメな人間だけど、最後は頑張るというのが、私は好きなのかもしれません。




わんこは自分の部屋に独りでいるのが嫌いです。
いつもママと一緒にいるのが好きです。
ママが夕食を作っていると、ふせをしてじっと待っています。
今日はこんな風にフェンスから顔を出していました(笑)。


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