原田マハ 『総理の夫』2015/02/24



実家が財閥の東大卒の鳥類学者・相馬日和には少数野党の党首の凜子という妻がいました。
凜子は東大卒業後ハーバードに留学したという才媛で、今は亡き父は作家で母が政治学者という人です。
母の理想を実現するために政治家になり、なんと42歳にして日本史上初めての女性総理大臣になってしまいます。
凜子はどういう政策をとっていこうとしているのでしょうか。

物語は夫日和が書いた日記という形式をとっています。
日和さんは浮世離れした人ですが、鳥と女神の凜子を愛する気持ちは人一倍。
そんな日和の存在が凜子の心の支えなのです。
インタビューでマハさんが言っているように「夫婦婦随」ではなく「夫婦夫随」ですね。
日和さんのような旦那、欲しいです。

凜子のような人が総理大臣になるといいとは思いますが、今の日本では絶対に足を引っ張られて、世に出る前につぶされますよね。
いつになったら真に男女平等な社会になるのでしょうか。
女性正社員の平均給与が350万という現実ですから、まだまだ男女の差は縮まっていません。
扶養者手当を減らし、人手が足りないから家庭の主婦を安い賃金で働かせようという、そういう発想が嫌いですわ。

美術関係の小説しか読んだことがなかったのですが、マハさんの本はほんわかしたユーモアが満載なのでしょうか?
別の本もそのうち手にとりましょうかね。




弟犬の毛が前よりももっと白くなってきています。
この後、白い所も茶色に変化するのかしら?


背中の毛も白くなっています。
背中はもっと大人にならないと白くならないと思ったのですが、チャンピオン犬を見てみると、真っ黒ではないようなので、これでいいのでしょう。


兄よりも体長が長いので、もう少ししたら体重も追いつくかもしれません。
ご飯の食べ方がダイナミックな弟です。