スーザン・イーリア・マクニール 『チャーチル閣下の秘書』2015/04/14



アメリカ育ちのマギーは両親が交通事故で亡くなったため、大学教授をしている叔母に育てられる。
数学的能力の高いマギーはアメリカの大学院に進学する予定だったが、イギリスに住んでいた祖母が亡くなり、彼女の住んでいた家を処分し、その費用を学費にしなくてはならなくなり、イギリスへ行くことになる。
ところが家はなかなか売れず、仕方がないので友人たちに部屋を貸すことにし、マギーはしばらくロンドンで暮らすことにする。

マギーがイギリスにいる間に、イギリスはドイツと開戦し、チャーチルが首相になる。
ロンドン市民は空爆を恐れていた。

そんな頃、マギーは首相官邸で秘書として働かないかと誘われる。
マギーは数学の能力を活かした仕事がしたかったが、女性がまだ男性と同等に働けない時代だった。
そういう立場に怒りを覚えながらも、マギーは仕事を引き受ける。
タイピングに精を出しながら、才気活発なマギーは恐ろしい陰謀を暴くことになる。

思っていたのと大分違う内容でした。
この頃のイギリスの様子がよくわかります。
チャーチルってこんな人だったのね。
荒唐無稽に思えるかもしれませんが、実際にマギーのような秘書たちはいたようです。