ロザムンド・ラプトン 『シスター』 ― 2015/05/26

妹のテスが行方不明になったという連絡を受けたビアトリスは、ニューヨークから故郷のロンドンへ駆けつけます。
テスとはなんでも話せる関係だと思っていました。
しかし、妹のことを調べていくうちに、自分はテスのことを本当に知っていたのだろうかという疑問を持ち始めます。
テスは使われていないトイレで見つかりました。
警察は自殺として扱おうとしますが、ビアトリスはあんなに生きることを楽しんでいた妹が自殺をするはずがないという確信がありました。
けれど、警察も母も婚約者も、誰もビアトリスの言うことを信じてはくれません。
ビアトリスは一人、テスの死の真実を探し続けます。
まあ、よく考えると(考えなくてもかな)妹はちょっとねという人ですが、それでも妹を思う姉の気持ちが切々と伝わってきます。
私には彼女のように思える人があるだろうかと思いました。
最後まで読み進み、一番最後ははっきり書かれていないのですが、私はハッピーエンドだと思いたいです。
こういう一人の女性の思考を書きつづった文章が嫌ではない人にとっては、とってもおもしろい本です。
私はこういうのが結構好きです。
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