バリー・ライガ 『さよなら、シリアルキラー』2015/05/29



『シスター』と同様に主人公の思考の流れが主になっている本です。

高校三年生のジャズは普通の高校生でありたいのに、父親が連続殺人犯であったがために他の子とは違う生活を強いられています。
彼の苦悩の素は自分が父親のような殺人鬼になるのではということです。
何故なら、父親が幼い彼に殺人鬼としての英才教育を授けてきたからなのです。

彼が住む町で指を切り落とされた女性の死体が見つかります。
父からの教えのおかげで殺人鬼の心が少なからずわかるジャズは、この殺しが連続殺人であると確信しました。
父を捕え、ジャズのことを支えてくれている保安官にそのことを言うのですが、彼は信じてくれません。
ジャズは友人で血友病患者のハウイーの手を借りて、犯人を捕らえようとします。

この本は三部作だそうです。
一体自分とは何か。
ジャズの物語は続きます。
アメリカではYA(young adult;中学生、高校生)の本ですが、大人が読んでもおもしろい本です。

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