相場英雄 『血の轍』 ― 2015/06/07

犯人を追うというのは刑事物では必須のことですが、そこに公安が絡むととんでもないことになります。
刑事と公安。
カイシャ以外の者にとっては、同じカイシャだから協力するでしょと思っていたのですが、違うんですねェ。
公安は国や警察組織を護るためには何だってしちゃうんです。
例え身内であっても、刑事の行確をするし、仕事の邪魔をするし、自分たちの邪魔をする者は即排除する。
国や組織を護るためには真実を隠ぺいすることさえ躊躇しない。
公安にとって個は屁みたいなもんです。
公園で元刑事でデパートに勤めていた男が死んでいた。
一見、自殺に見えるのだが、不自然なところが・・・。
調べてみると、彼は死の直前にメモリーカードを知人に送っていた。
捜査一課の刑事、兎沢はそのメモリーカードを手に入れようとするが、彼より先にカードを手に入れようとしている公安がいた。
兎沢は公安部に娘を殺されたという恨みがあった。
公安には兎沢を一人前の刑事になるよう導いてくれた先輩である志水がいたが、彼は兎沢の娘の件に関わっていた。
どう幕引きをするのかと楽しみに思いながら読んでいましたが、結末は・・・。
やっぱりそうなりますかね。
すかっとした刑事物が読みたくなりました(笑)。
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