今野敏 『自覚』&『宰領』2015/06/08



隠蔽捜査シリーズの最新刊です。

大森署管内で大物国会議員が失踪したという相談がきました。
公にせず調べていると、彼が乗っていた車が見つかり、その中で運転手が殺されていました。
そして、犯人と名乗る男から脅迫電話が・・・。
大森警察署長の竜崎伸也は、神奈川県警との合同捜査の指揮をとることになります。
犬猿の仲の警視庁と神奈川県警。
その間で竜崎はどう動くのでしょうか。

警察は軍隊と同じ縦社会だそうで、横との連携をとることが苦手のようです(というかとる気ないよね)。
私の中で上司として一押しの竜崎が、警視庁や神奈川県警のメンツを気にせず、グイグイいくのが頼もしいです。


これは隠蔽捜査シリーズの番外編です。
どこがちがうのかというと、竜崎が主人公のは1とか2とかの数字ですが、番外編には小数点以下 .5がついているのです。
 .5のついているものは竜崎の身近にいる人が主人公の短編です。
この中で竜崎は理想の上司として君臨しています。
彼のすごいところはぶれないこと。
どんなことがあろうと、絶対に迷わない。
迷っていたとしても、それを周りに悟られない。
彼の中の優先順位は絶対的なもので、どんな圧力があろうが、たとえそのことにより懲戒処分されようが、信念は曲げない。
そういうところがいいんです。
いつまでも負けない竜崎のままでいて欲しいです。
そういう竜崎を読むことで安心できるんです。



ネズミ捕りをするというヨークシャテリアの歩き方とか走り方を見ると、ただの愛玩犬の兄と大きく違います。
こういう風に頭を落として歩いたり走ったりします。
ヨーキーは一応狩猟犬みたいなものなんで、獲物を狙うような恰好になるんですね。


兄よりも言うことはききますが、甘えん坊なのがちょっと困ります。
日中、ハウスの外に出てジッと私を見ています。
たまに彼を抱いてやっていると、すかさず兄がハウスから出てきて甘え鳴きを始めます。
甘え上手の弟に乗じて兄は「僕も」と言っているんです。


いつのまにか二匹とも同じような大きさになってしまいました。
弟は兄よりも小さな犬を飼おうと思ってヨーキーにしたのに・・・。

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