ロザムンド・ラプトン 『さようなら、そして永遠に』 ― 2015/06/10

『シスター』を書いた作家の二作目です。
学校の火事で逃げ遅れた娘を助けに行ったグレースは、頭をうち、植物人間となってしまいます。
娘は大やけどをして、心臓の移植が必要になり、生命の危機に陥っていました。
気づくと二人は幽体離脱をしており、お見舞いに来た様々な人たちの間を行き交いながら、火事が放火で、自分たちが何故このようなことになったのかを知っていきます。
『シスター』と同じような雰囲気の作品で、主人公のグレーズのモノローグで話は進んでいき、最後に驚かされます(たぶん・・・)。
『シスター』もこの作品も、根底にあるのは家族愛です。
主人公が幽体離脱という設定が嫌でなければ、『シスター』同様に面白く読み進められる作品です。
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