デボラ・クロンビー 『警視の因縁』2015/06/24



スコットランドヤードの警視、ダンカン・キンケイドとノッティング・ヒル署の警部補、ジェマ・ジェイムズの二人が活躍するシリーズ。
二人は一緒に働いていたのですが、結婚することになり、ジェマがノッティング・ヒル署に異動しました。
一緒に暮らしているのですが、ジェマの親が盛大な結婚式を望んでいるために、つつましやかな結婚を望んでいるジェマは思い切りがつかず、結婚を延ばし延ばししています。

ジェマが久しぶりに友人のヘイゼルに会いにいくと、彼女は夫と子供とは住んでいませんでした。
帰り際に、ヘイゼルの夫のティムから電話がかかってきて、彼の友人の弁護士ナツが子供のシャーロットをベビーシッターにあずけたまま帰宅しないので、ジェマに来てほしいというのです。
帰宅が遅れているだけだと思ったのですが、夫だけではなく、ナツの妻のサンドラがコロンビア・ロードの友達に子供を預けてから行方不明だというのです。
事件性を嗅ぎ取ったジェマは警察官としてではなく、友人の友人ということで、独自に調べていくことにします。

事件は意外な方向へ・・・。
ジェマとキンケイドの結婚はどうなるのか。

ネタバレになるので詳しくは書けないのですが、イギリスの移民問題、家族問題、幼児売買とか色々な社会問題が描かれています。
このシリーズもそういう問題を扱うようになっていくのですね。

日本にも社会問題はあるのですが、見ようとしないと見えないものです。
それだけ自分の今の生活が恵まれているということでしょうね。
でも、それがこれからも続いていくという保証がないというのが現実です。
冨士山が爆発するかもしれないし、大地震が起こるかもしれないし、事故に遭うかもしれないし・・・。
心配事がない状態だと不安に思うのは何故でしょうね。


犬たちのようにシンプルに生きる。
これが幸せの条件ですか。

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