吉永南央 『黄色い実 紅雲町珈琲屋こよみ』 ― 2019/07/09

コーヒー豆と和食器のお店『小蔵屋』を営む杉浦草は、常連から家を買わないかという話を持ちかけられます。
同じ頃、大学教授の妻から息子の就職口を探してくれないかという依頼がありました。
どちらにも乗る気のない草でしたが、むげに断ることもできず、一応家は見に行きます。
たまたまその常連からマーケティングがわかる人材を探している知り合いの会社があるということを聞き、大学教授の息子を紹介してしまいます。
このことが後に草を悩ますこととなります。
(ちょっとネタバレあり)
このシリーズでは毎回人の心の中に潜むいや~な面を見せつけられます。
例えば事件があったにもかかわらず防犯カメラを設置するのを断る老人とか若い女性の隙につけこむ犯罪者、被害者に対する世間の目などです。
特に性被害にあった女性に対する世間の目はひどいですね。
自分が被害者になったら、自分の身近な人が被害者もしくは加害者になったら、と考えてしまいました。
今回は草の正しさが正しいが上にちょっとひどいなと思いました。
心に深い傷を残した従業員の久実ちゃんが可哀想でした。
謎男の一ノ瀬とこのことを乗り越え、幸せになってもらいたいですね。
気になったのは「未遂だから」ということです。
「未遂」じゃなければどうなのと聞きたくなりますね。
重い本の後はかわいい犬の姿を。

「僕ちゃん、つまんない」のポーズを取る兄犬。
カメラが嫌いなので、めったに目を合わせません。

弟は目力があります。
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