アンソニー・ホロヴィッツ 『ヨルガオ殺人事件』2022/01/02

買っていたのに、図書館の本がたまっていてずっと読めずに置いておいた本です。
人気があるようですが、残念ながら面白さが未だ私にはわかりません(恥)。
評判のホロヴィッツの本には作家ホロヴィッツが元刑事ホーソーンと共に事件を解決していくシリーズ(『その裁きは死』、『メインテーマは殺人』)と『カササギ殺人事件』とこの本のように、元編集者のスーザン・ライランドが謎解きをするシリーズがあるんですね。
スーザンよりもホーソーンの印象が強かったので、いつ彼が現れて謎を解いてくれるんだと思いながら読んでいました、笑。


スーザン・ライランドは編集者の仕事を辞め、クレタ島のアイオス・ニコラオスの町で≪ホテル・ポリュドロス≫の共同所有者兼経営者となっています。
編集者の仕事を辞めたのは、『カササギ殺人事件』のせいでした。
『カササギ殺人事件』は担当した最後の本で、著者のアラン・コンウェイが亡くなり、勤務していた出版社が倒産したからです。
ホテルの共同所有者兼経営者でもあるパートナーのアンドレアス・パタキスとは結婚こそはしていませんが、年月を重ねた夫婦にありがちな微妙な状況に陥っていました。

そんなある日、ホテルにイギリス人の夫婦、ローレンス・トレハーンと妻のポーリーンがやってきます。
彼らの言うことには、スーザンの居場所を弁護士のサジッド・カーンに聞いたそうで、ウッドブリッジの近くにホテルを所有しており、ある問題についてカーンに相談したところ、スーザンに会うように勧められたというのです。
用件はフランク・パリスという男の殺人事件に関することでした。
フランクは八年前に彼らの娘・セシリーの結婚式の夜に彼らのホテルで殺され、犯人として捕らえられたのはホテルの従業員、ステファン・コドレスクでした。
ステファンは終身刑を宣告され、いまも刑務所に入っています。
しかし八年経った今になってセシリーがステファンは犯人ではない、アラン・コンウェイの<アティカス・ピュント>シリーズ第三作『愚行の代償』の中に新事実を見つけたと報せてきてから、失踪したというのです。
どうもアランは事件の六週間ほど後に彼らのホテルに宿泊し、従業員たちから話しを聞き、それを材料に、ホテルやウッドブリッジで出逢った人をモデルにして本を書いたようです。
トレハーン夫妻は、スーザンはアラン・コンウェイのことを誰よりも知っているうえにこの本の編集者であるのだから、セシリーが見つけた本の中に隠されていることをみつけられるのはスーザン以外にいないというのです。
トレハーン夫妻はスーザンに娘がいまどこにいるのか、娘にいったい何があったのかを探るために一万ポンドの報酬を申し出ます。
パートナーのアンドレアスとの関係を見直す時期にもきており、ホテル資金が枯渇しそうな状況をも鑑み、スーザンはこの申し出を引き受けることにします。

スーザンはイギリスに行き、トレハーン夫妻のホテルに泊まり、当時の関係者に話しを聞くと共に、再度『愚行の代償』を読み始めます。

『カササギ殺人事件』と同じように本の中に本が入っている構造です。
どこに手がかりがあるのか、スーザンと一緒に『愚行の代償』を読んでいきますが、お手上げでした。
わかった時には、な~んだ、そこかとちょっと意外でガッカリ。
謎が解けた後の解説みたいな所は西洋文学とか文化の素養がないと気づかないように思います。
概して読みやすいのは訳者がうまいのか、原文が平易だからなのかしら。
私にはホロヴィッツよりもクリスティの方が面白いですわ。


お正月の福袋が届きました。


ホットマンのタオルです。
コロナ前には近くの駅ビルで行われる初売りで買うのが楽しみでしたが、昨年から行かなくなったので、ネットで買うようにしました。
なんと数分で完売となりました。
水玉模様のタオルを使ってみました。あまり水を吸わなくて、残念。
福袋だから質がよくないのかなぁ…。