Laura Bradford 『A Perilous Pal』2023/04/17

レンタル友人、はじめました』に続く、「崖っぷちエマの事件簿」シリーズの二作目です。
ゴールデンレトリバーのスカウトが可愛かったので、早速原書で読んでみました。
「a perilous pal」とは「危険な友人」という意味です。


80代の友人のドッティから勧められ、レンタル友人というビジネスを始めたエマ・ウェストレイクですが、商売はそれなりに順調です。

ドッティとお茶を飲んでいるときに、メールが届きます。
キム(Kim Felder)という女性からで、彼女は夫に捨てられ、子どもたちは巣立ち、自分は夫と子どものために生きてきたので、今は何をしたらいいのかわからず、失意のどん底にいるというのです。
早速エマは彼女に会いに行きます。

エマはキムに「バケットリスト」(死ぬまでにやりたいことリスト)を書くことを提案します。
キムと一緒にリストに書いたことをしようというのです。
キムから好きなことややりたいことを聞き出し、お菓子教室に参加するとかオハイオまで旅行するとか、うまくリストが作れそうだったのですが、キムはしたいことは夫を殺すことだと言い出します。
まあ想像するだけならいいのですけどね。
しかし次の日、キムの夫のロジャーが殺されます。
まさかキムが…とは思いつつ、たった一度しか会っていないのですが、エマはキムがやったとは思えませんでした。

その頃、前回の事件で出会ったスイート・フォールズの保安官補ジャック・リオーダンがエマをデートに誘っていました。
エマはついついキムのことを話してしまい、家宅捜査の結果、元夫の殺し方が書かれた紙が見つかり、キムは元夫殺しの容疑者として逮捕されてしまいます。(捜査がずさんよね)

殺人事件のことを聞きつけたドッティは再度私たちの出番と言うのですが、エマは相変わらずやる気がありません。
でもキムが逮捕されたのは自分がジャックに話したからだという罪悪感からキムのために何かやらなければと思います。
ロジャーの浮気相手の家や事務所、キムの家に行って、それとなくかぎ回ります。
不思議なんですが、なんでドッティや看護師のステファニーと一緒にやらないんでしょうね。
それに色々とわかったことや不審な点をジャックに伝えれば、捜査に役立つのに、そうしないんです。
読みながら何度も「それ、ジャックに相談すれば」と思ったことか。
そもそもエマごときが突き止められたことを突き止められない保安官ならどうしようもない馬鹿よね(失礼)。

この本、殺人の捜査が主じゃないんです。
エマの交友関係を描くのが優先順位一番なんです。
前回エマと知り合った人たちが全員登場し、エマがどこに行って誰と何を話したかが延々と書かれています。
いったい殺人事件はどうなったのかしらと思ったら、最後の方でやっと動き出し、エマの素晴らしい推理で事件は解決します。
まあ、わんこのスカウトが沢山出てくるのでいいのですが、三作目が出ても読まないかも。

<今日のわんこ>


兄に臭いを嗅がれて嫌そうな弟。
トリミングに行くと疲れるのか、二匹共に爆睡していました。
兄は昼間もママの膝の上にいたがり、さっきまでいましたが、眠そうにしているので、自分のベッドで寝てもらうことにしました。

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