ラグナル・ヨナソン 『白夜の警官』2023/06/21

日本では第三弾と言っていますが、実際はこれが二作目です。
こちらから読みましょうね。
題名も『〇〇の警官』に変わったようです。


アイスランドの北部、ソイズアールクロークル近くに建設中の別荘のそばで、男の死体が見つかる。
被害者は建設業者のエリアス・フレイソン。シグルフィヨルズルに住民登録をしていた関係で、アリ=ソウルたちに捜査協力の要請が来る。
自宅を調べると、大金の入ったスポーツバッグが見つかる。
慈善事業にも関わっていたというが、何か不正な仕事をしていた可能性が浮かび上がる。

レイキャヴィークのニュース編集室に勤める女性ジャーナリストのイースルンはこの事件の調査をするために嘘をでっち上げ、北へ向かった。
彼女の過去が関係しているのか。
彼女はエリアスの足跡を追っていく。

その頃、シグルフィヨルズル署の三人には悩みがあった。
シグルフィヨルズルに来て六年になるアリ=ソウルは恋人のクリスティンと別れてしまったが、未だに彼女のことを忘れられないでいた。
署長のトーマスは妻が大学で勉強するためにレイキャヴィークへ行ってしまい、息子はアークレイリに部屋を借りており、寡婦暮らしも同然だった。
先輩警察官のフリーヌルの悩みは深刻だ。
彼の過去のいじめを告発するメールが来たのだ。
フリーヌルは気づくとメールのことを考えていて、仕事に集中できず、使いものにならなかったので、トーマスはアリ=ソウルと二人で事件の捜査をしなければならなかった。

はたしてアリ=ソウルたちは事件を解決出来るのか…。

警察官たちの人間臭さがプンプンするお話です。
ホント、こんな警察官ばかりで、困ったものです。
まあ、警官も人間ですけどね。
アリ=ソウルとクリスティンの関係はどうなるのか。この二人、色々と面倒くさそうです。(先に『極夜の警官』を読んだので、知ってますが、笑)

今回はアリ=ソウルよりもジャーナリストのイースルンの方が活躍しています。
犯罪が少ないと言われているアイスランドでも、北欧やヨーロッパの国で起っている犯罪はあります。

6年が経ってもそれほど変わっていないようなアリ=ソウルです。

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