伊吹有喜 『風待ちの人』 ― 2018/07/16

暑い日が続いています。
我が家の犬たちは、なかなか散歩に連れて行ってもらえません。
その代わり家で大騒ぎですが(笑)。
昨日の2時頃、買い物に出かけようと家から出ると、たまに見かけるヨーキーを飼っている80歳ぐらいのおばあさんが、シルバーカーを引きながらヨーキーをお散歩させていました。
2時過ぎですから気温は最高です。
ヨーキーもお婆さんも熱中症にならないか心配です。

疲れた大人のための恋物語です。
東京の銀行で働いていた哲司は会社に行けなくなってしまい、その上、首まで曲がらなくなってしました。
しばらく休職し、その期間を亡くなった母の遺品整理に使うということで、妻子を東京に残し、海の傍の母の家で過ごすことにします。
そういう彼のところに現れたのが、ヒッチハイクをしていた喜美子。
彼女はトラックの運ちゃんたちから「幸せを呼ぶペコちゃん」と呼ばれていました。
哲司は彼女を車に乗せてやります。
その後、家に来た彼女に家の片づけを手伝うから、クラッシック音楽について教えて欲しいと頼まれます。
最初は喜美子のおばちゃん風おせっかいが迷惑だった哲司ですが…。
合わないのに合わせようと頑張り過ぎてしまうと、心が風邪をひいてしまいますよね。
そうなる人とならない人の違いはそう簡単にはわかりませんし、ならない人にはなる人のことがわからないでしょうね。
せっかくいい風が吹き始めたのに、ぶち壊わす哲司の妻でした、笑。
最後は好き嫌いが分かれるでしょう。
私としてはハッピーエンドでよかったです。
これからも幸せに暮らしましたとさっていう大人のための童話でいいじゃないですか。
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