ジェフリー・ディーヴァー 『ウォッチメイカーの罠』 ― 2024/10/26
リンカーン・ライム・シリーズの十六冊目。

NYの高層ビル建設現場にあった大型クレーンが倒壊。クレーンの運転手が死亡し、周囲に多大な損害を与えた。
ニューヨーク市長宛にコムナルカ・プロジェクトと名乗るグループからの犯行声明が届く。
彼らの要求に応えないと、ニューヨーク市は24時間ごとに惨事に見舞われるという。
その頃、リンカーン・ライムたちはニューヨーク市都市整備建設局のインフラ整備関係資料データの持ち去り事件を捜査していたが、一時棚上げにして、クレーンの倒壊事件を調べることになる。
次のターゲットはどこか。
捜査していくと、リンカーンの宿敵、チャールズ・ヘイルことウォッチメイカーが関係していることがわかる。
彼を雇ったのは誰で、ウォッチメイカーの真の目的は何か。
リンカーン・ライムとウォッチマイカーの最後の戦いが始まる。
パターンが決まっているので、どうせ助かるんでしょと思ってしまい、この頃、あまりドキドキ、ハラハラはしなくなりました。
どんでん返しもそれほどではなく、慣れてしまったみたい。
ウォッチメイカーのソシオパス風が薄まり、少し人間味があったのは意外でした。
前は、よく覚えていないけど、こわかったような…。
次は新たな敵と対するのでしょうか。
もっとリンカーン・ライムとアメリア・サックスが活躍し、絡む場面を増やして欲しかったです。
介護士のトム君ももっと出て来て、ライムとやり合ってもよかったのではないでしょうか。
最高の出来ではないですが、安定した面白さでした。
シリーズの順番を載せておきます。
①『ボーン・コレクター』(1999年9月)
②『コフィン・ダンサー』(2000年10月)
③『エンプティ・チェア』(2001年10月)
④『石の猿』(2003年5月)
⑤『魔術師(イリュージョニスト)』(2004年10月)
⑥『12番目のカード』(2006年10月)
⑦『ウォッチメイカー』(2008年5月)
⑧『ソウル・コレクター』(2009年10月)
⑨『バーニング・ワイヤー』(2012年10月)
⑩『ゴースト・スナイパー』(2014年10月)
⑪『スキン・コレクター』(2015年10月)
⑫『スティール・キス』(2017年10月)
⑬『ブラック・スクリーム』(2018年10月)
⑭『カッティング・エッジ』(2019年10月)
⑮『真夜中の密室』(2022年9月)
⑯『ウォッチメイカーの罠』(2024年9月)
①から⑤まではブログを書く前に読んだので、記録がありません。
訳者あとがきによると、コルター・ショウ・シリーズがTVドラマになっているそうです。
『トラッカー』といって、日本でもディズニープラスで見られます。
そのうちにアマゾンのプライムビデオで見られるようになると思うので、待ちますわ。
最近のコメント