台湾・中国合作映画 「五月の恋」を観る2008/09/19

またまた同僚がDVDを貸してくれました。
前にブログに書いた「コーヒープリンス1号店」は全巻見終わりました。
男と思われていた女の子が社長を好きになり、自分が女だと言えずに悩むところが可愛かったですが、女とわかってからはあっけない終わり方でした。
「宮」の方がどちらかといえば好きです。

貸してくれた「五月の恋」は台湾と中国の若者の恋物語でもあり、中国と台湾の歴史物語りでもあります。

監督:徐小明(シュウ・シャオミン)
アレイ・・・陳柏霖(チェン・ボーリン)
シュアン・・・劉亦菲 (リュウ・イフェイ)

台湾に住む大学生アレイは、兄が超人気バンド「メイデイ」のギタリストなので、兄のコネで「メイデイ」に関わるバイトをやっています。
ファンからのメール管理の仕事をしているときに、中国のハルピンに住む少女シュアンと知り合います。
本当はいけないのですが、自分は「メイデイ」のボーカリスト、アシンだと嘘をつき、個人的にメールのやりとりをしてしまいます。

シュアンは京劇学校の生徒でした。
彼女から、京劇公演を台湾ですることになったので、三義の「五月の雪」と呼ばれている花を見に連れて行って欲しいというメールが来ます。
アレイは連れて行ってあげるという返事を書きます。
約束の日、待ち合わせ場所の本屋に行くのですが、名乗ることができずに、密かにシュアンの後をつけるアレイ。(ここはストーカーかよと突っ込みたくなります)
しかし、シュアンの機転で、反対にアレイは家までつけられてしまいます。

互いに真実を知った後、一緒に三義に行きます。
三義には亡くなったシュアンの祖父が住んでいました。
彼は中国から兵士として台湾に渡り、政情のため中国の妻と別れ別れになったのです。
妻のお腹には子供がいたのですが、彼は知りませんでした。
妻は彼に会うことなく、亡くなっていました。
後に中国に帰国したとき、初めて息子の存在を知ります。
息子は祖父に中国へ帰ってきて一緒に暮らして欲しいと言いますが、祖父は二度と中国の土を踏むことはありませんでした。
しかし、ハルピンに対する思いは捨てられず、死ぬまで中国へ帰る切符を持っていました。

シュアンは祖父に会ったことはありませんでしたが、祖父が彼女に送った「五月の雪」を描いたしおりを持っていました。
ハルピンへ帰ったシュアンへの思いを捨てられないアレイはメールを書きますが、返事は来ません。

「メイデイ」が中国公演をすることになります。
アレイはシュアンの祖父と一緒に暮らしていた画家から「五月の雪」の絵をあずかり、シュアンに会うために「メイデイ」の公演の手伝いをすることにします。
アレイはシュアンと会うことができるのでしょうか。

「五月の雪」とは、桐の花が満開になると、山が雪に包まれたようになり、花が散る様子も雪が降っているように見えるから、そう名付けられたそうです。
そういえば、台湾には雪が降らないそうですね。
北海道旅行は台湾人に人気があり、彼らは雪を見て喜んでいるそうです。
お爺さんは桐の花が散る様子を見ながら、ハルピンを思っていたんですね。

台湾と中国のご飯を食べる様子が出てきましたが、台湾は日本の植民地だった歴史があるので、日本と同じお茶碗で食べていました。
台湾には昔の日本の風景があるような気がします。

「メイデイ」は台湾で大人気のバンドだとのこと。
でもルックスがよくないですね。残念。
日本とは違い台湾の人たちはルックスより実力重視ですかね。

台湾語と中国語の違いも気に掛かりました。
互いに発音のことで笑う場面がありましたが、調べてみると、台湾語と中国語は全く違うんですね。
でも公用語が北京語だとか。ということは、中国語がわかれば台湾ではなんとかなるということですか。
これから少し勉強しようかしら。

映画を観ながら、映画に関係ないことを思っていますが、そうそう主役のチェン・ボーリン君、現代の若者らしくていいですね。
映画としては今一ですが、台湾の今を垣間見られます。