梁 石日『闇の子供たち』 ― 2010/02/10

何週間か前のニュースを聞いてびっくりしました。
20代の母親が自分の子供(4歳)のヌード写真を売った上に、男に何をされるか知っているのに、娘を男に会わせたというのです。
よく読んでいるミステリーの影響もあり、アメリカなどは幼児ポルノの大国というイメージがあります。
よく読んでいるミステリーの影響もあり、アメリカなどは幼児ポルノの大国というイメージがあります。
日本はそれほどでもないと思っていたのですが、そこら辺にいる母親がこういうことをして、それを買う男がいたということは、幼児ポルノの市場が日本に確実に存在し、身近になっているということですよね。
なんともおぞましいことです。ここまで来たんですね、日本も。
『闇の子供たち』はちょうどそのニュースを聞いた頃に読みました。
タイの貧しい山岳地帯や難民キャンプで育った子供たちが売られたり、誘拐されたりした、その先に待っていることは・・・。
タイの貧しい山岳地帯や難民キャンプで育った子供たちが売られたり、誘拐されたりした、その先に待っていることは・・・。
そして、それをどうにかしようとして闘うNPOの人たち。
8歳で売春宿に売られた子供が、このようなことをされているとは・・・。
フィクションとはいいながら、作者の想像力だけで書けるものじゃないと思います。
人の命の尊さなんて、この現実をつきつけられると、空しい世迷言に思えます。
臓器移植も出てきます。自分の子が心臓移植をしなければ死ぬという現実をつきつけられ、他国の子の心臓を買おうという親を非難することは簡単です。
親たちの気持ちを否定することはできないなとは思うのですが、何か是とはできません。
日本にいると、こういうことに疎くなります。
でも、知った後に何ができるのか・・・。
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