ダイアン・デヴィッドソン 『クッキング・ママのダイエット』2010/11/03



このシリーズも15冊目。本音を申しますと、主人公でケータラーのゴルディの”げす野郎”元夫が亡くなってから、パワーが落ちました。やっぱり幸せと殺人は似合いません。

今回、ゴルディは結婚パーティのケータリングを引き受けています。ところが、お金になっても、花嫁とその親とのとてつもない我儘に悩まされることになります。

前に結婚プランナーのミステリーを読んだ時にわかったのですが、アメリカの結婚式&パーティはすごい!日本とは違いなんでも決めなきゃならないから、大変です。日本に生まれてよかったと思います。日本では結婚式の場所を決めると、自動的にもれなくプランがついてきます。そのプランから適当に選べばいいんですもの。まあ、わたしなんか、それでも面倒と思っちゃいましたから、アメリカに生まれなくてよかったとつくづく思います。

花嫁はちょっとお年(といっても30代中ごろ)のいったビリー。この人、ちょっと変。毎日電話攻撃。ゴルディが電話に出ないと、他の人に電話をしてゴルディに電話に出るようにと伝言させ、それでもダメなら探しに来る始末。ゴルディだって暇ではありません。他の人のケータリングをしている時には電話に出られるはずがないでしょう。それなのにビリーは私の電話にでないなんて許さないといいます。まったく異常です。

ホント、ケータラーじゃなくてよかったわ。

この異常女の結婚パーティのメニューは何回も変わるし、その上式直前にパーティ会場と出席人数まで変わっちゃったのです。

頭を悩ますゴルディ。

そんな時、殺人事件が起こります。地域の名医だったフィンが不可解な死を遂げたのです。そして、ゴルディが元夫との離婚で苦しんでいる時に助けになってくれた、名付け親のジャックまで殺されてしまいます。

夫で刑事のトムが嫌がるのを知りながら、ゴルディは事件に首を突っ込んでいきます。

なんで題名に「ダイエット」って入っていいるのかって。
それは殺人事件が”ダイエット道場”に関係してるからなんです。
あの、ダイエット嫌いの友達でゴージャスなマーラがゴルディの頼みを聞き入れ、ダイエット道場に潜入します。

美味しそうなレシピ付なので、いつか作ってみたいと思いながら、相変わらずチャレンジしない私です。

そろそろまじめにダイエットしなければならない私なので、ピッタリのミステリーでした。

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_ dry yeast - 2011/01/19 02時06分51秒

携帯からしか投稿できないので、Amazonリンクなしです…。

バツイチ再婚ケータラー、ゴルディシリーズ第15弾。

巻を追うごとに、神経質で短気なゴルディの性格が鬱陶しくなり、
大丈夫かなーと心配してたのですが、今作ではだいぶ緩和されていて安堵。
息子のアーチが成長したからかな?

さて今回は、ゴルディの名付け親であるジャックと、
その親友のドク・フィンの不審な死がゴルディを襲います。

折しもゴルディは病的なワガママ花嫁の結婚披露宴のケータリング準備で疲労困憊中。
ジャックの死ですっかり動転し、またしても勝手な使命感から事件に首を突っ込みます。

うーん、このへんのバランスがなー。

素人探偵ものは、探偵役が探偵をつとめる必然性の設定がキモだと思うのですが、
このシリーズはだんだんそれが雑になってきている気が。

初期は非常によいバランスだったのに!

今作でも、現場で見つけたジャックの時計を、
その場にいる警官に渡したほうがいいと知りながらなぜか持ち帰ったり…。

感傷を理由にしても苦しいな!

とはいえジュリアンのそつのなさやマーラの開けっ広げな友情は、相変わらず楽しめます。

つーかジュリアンいい男だー。

一応今後も追いかけようと思います。