坂本司 『ウィンター・ホリデー』2012/04/06



国立の桜はそろそろ八分咲きになりつつあります。週末は満開でしょう。
桜の木のところに男性が一人いました。


何をやっているのかしら?
場所取りかしら?
よくよく見ると、木についている番号札や名前の札の取れかかっているのを直しています。バイトでしょうか?
毎年、満開になる前に直しているのでしょうね。


駅のホームから大学通りを写してみました。そろそろ見ごろです。




ワーキング・ホリデー』で自分に息子がいることを知り、ホストを辞めて、宅配便「ハチさん便」でまっとうに働きだした沖田大和。
息子の進は母親のいる家に帰ってしまい、今の大和の楽しみは冬休みです。進がまた会いにくるのです。

会えない時はメールで連絡が取れると思っていたのですが、進は大和にめったにメールはくれません。くれてもそっけない内容です。
どうも元ホスト仲間の雪夜には頻繁にメールをしているようです。
思い通りに行かない進との仲。やっぱり一緒に暮らしていないとダメなのかと、自信を無くす大和です。

今回は脇役がとってもいいです。前回も登場したおねえのジャスミンと「ハチさん便」の仲間たち(ボス、リカさん、コブちゃん、イワさん、ミキティ)、ホストの雪夜とそのお客のナナ。そして、新しく登場する変な二人と進の母親の由希子。
変な二人のうちの一人は、進の友人のエロガキ・コウタ。大和にバレンタインのことを相談してきます。
そして、もう一人は、大和の仕事がおもしろいという答えを真に受けて「ハチさん便」で働き始めた、愛想がよくチャラい男、大東。
お約束どおり、この二人がとんでもない騒動をもたらします。
大和と由希子の仲は、読んでのお楽しみ。

お歳暮やバレンタインのチョコの配達に関することなんて、私には想像もつきませんでした。
流石、坂本さん。リサーチがすごい。
宅急便のお兄さん方を違った目で見るようになりました。
いつもご苦労様です。

お酒は弱い私ですが、本の中に出てくるXYZというカクテルを飲んでみたいです。
ラム :コアントロー:レモン・ジュース = 2:1:1で作るカクテルだそうです。色は薄い白です。
XYZはアルファベットの最後なので、「これ以上良いものは無い究極のカクテル」を意味するのだとか。
大和曰く、「最高にいい女と飲む、『最高』のカクテル」。
ラムって度数はどれぐらいでしたっけ?