カレン・マキナニー 『海賊の秘宝と波に消えた恋人』2012/04/10

三浦しをんさんの小説「舟を編む」(光文社)が本屋大賞を受賞したそうです。おめでとうございます。パチパチパチ。
しをんさんを高校の国語教師をしている知り合いも褒めておりました。ヴァラエティ物からシリアス物まで網羅する内容の幅広さは流石です。今後のご活躍を期待しております。


「朝食のおいしいB&B」の四巻目。

前回の『危ないダイエット合宿』で危ない目にあったB&Bオーナーのナタリーですが、今回は恋人だったジョンはフィアンセになっていて、いつ結婚式をあげようかと悩んでいます。というのも、姪のグウェンがロブスター漁師のアダムと付き合っているのに、グウェンの母に彼の職業を勘違いをさせたままにしておいたからです。式に来ると騒動が持ち上がるのが必須です。

ある日、沈没船が見つかります。見つけたのはアダム。彼はメイン大学に沈没船の調査を頼んだのですが、何故かトレジャーハンティング会社の<イリアッド>もやってきます。
大学関係者と<イリアッド>の人たちが、たまたま一緒にナタリーのB&Bに泊ることになり、宿では互いに牽制し合っていました。
そんな時に<イリアッド>の代表のジェラルドが殺されました。
容疑者として捕まったのは、船大工のエレイザー。彼の短剣が死体の側で見つかったのです。
警察は彼のことを犯人と決め付け、よく調べようともしません。
エレイザーの容疑を晴らすために、ナタリーはB&Bのオーナーであることを最大限に生かし(違法よねぇ)、色々と詮索をし始めます。

感心するのはフィアンセのジョンです。ナタリーに根気よく付き合い、その上、B&Bまで手伝っているんですから。
今回は彼がナタリー救出に活躍します。

そうそう、朝食がとっても美味しそうだったのですが、それだけで満足しないナタリーは、B&Bで昼食と夕食まで出し始めました。
クランベリー島コッドケーキ、レモンマヨネーズ添え。クリーミーなフレンチドレッシングをかけた冷たいエビのサラダ。サワードウブレッドのボウルに入れたニューイングランド・クラムチャウダーなどなど・・・。
お腹が空いている時に読むと、何か食べたくなります。

五巻目はナタリーとジョンの結婚式でしょうか?