森晶麿 『黒猫の遊歩あるいは美学講義』2014/06/20



とっても変わった題名ですねぇ。
第一回アガサ・クリスティー賞を取ったというので、どんなものか気になったので読んでみました。

黒猫とは24歳にして美学の大学教授になった天才。
彼の付き人を務めるのが、エドガー・アラン・ポオを研究している大学院生の語り手。
この語り手が遭遇する日常の不思議を、黒猫が美しく、見事に解いていきます。

モチーフになっているのが、エドガー・アラン・ポオの小説です。
ポオの作品を読んでいる人の方がよく内容を理解できるんでしょうねぇ。
私は『黒猫』と『モルグ街の殺人事件』、「大鴉」は読んだ覚えがありますが、内容はあまり覚えていません。
章の最初に軽くあらすじが書いてあるので参考にはなりますが。

ちょっと読んだだけでは、まだまだこの作品のおもしろさに引き込まれるまではいきません。
黒猫と語り手の女性の関係がどう進んでいくのか、そういう下世話なことに興味が持てましたわ(笑)。
表紙の絵はかわいすぎですね。
この絵だけで手に取る人がいそうです。

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