川瀬七緒 『法医昆虫学捜査官』2014/09/11



法医学というと、テレビでもドラマになっているので、何となくわかった気になっていますが、「法医昆虫学」なんて、一体なんなのでしょう。
一番代表的なのが、「死亡推定時刻をウジと虫を使って弾き出す」ことだそう。
ウジと仲良くなるのは・・・嫌ですわ。

放火殺人が疑われるアパートの焼死体の腹部には消火器と胃袋、食道がなく、ソフトボール大のウジの塊がありました。
このことに戸惑った警視庁は試験的に新しい捜査方法を導入することにしました。
「法医昆虫学者」に捜査権限の一部を与えるということです。
警視庁一課の岩楯裕也警部補が法医昆虫学者のお相手をすることになりました。
学者に会いに大学に行ってみると、学者はどうみても二十代にしか見えない、丸顔で童顔、色白で華奢な身長155センチ前後の女性で、楽しそうにウジの話なんかする、「子供みたいな大らかさとある種の攻撃性が同居している」変な人でした。

法医昆虫学者、赤堀涼子は捜査にどのように参加していくのか。
いいえ、参加ではなくて、勝手気ままに動き回る感じですかね。
いいキャラしてます。

ウジボールと言われても、ウジを見たことのない私には気持ち悪くもありません。
でも、虫嫌いの人は嫌かも。
虫に耐性のある方のみ、読んでみてください。