宮部みゆき 『龍は眠る』2014/09/29



家のわんこは味の違いがわかります。
今日の朝、二種類の餌を混ぜて、上に猫用煮干しとかつおぶしをかけてやると、まず、かつおぶしと煮干しを先に食べ、その次に新しい方の餌を食べ、古い餌は食べずに残しました。
新しい餌は古いのよりも値段が高いのです。

でも、夕食はお腹が空いたからか、全部食べましたけれどね。
やっぱり空腹は最高の調味料ですか・・・。



久しぶりの宮部さんの本です。

嵐の夜、雑誌記者の高坂は東京に向かう車で走っている時に、自転車のパンクでずぶぬれになっている少年を拾いました。
その後すぐに、猫を探しに行って行方不明になっている息子を探している父親に出会います。
子どもの傘が落ちていた側には蓋のあいたマンホールが・・・。
高坂が拾った少年は稲村慎司といい、彼は自分には人の考えていることや人の過去がわかる不思議な力があると言います。
彼には蓋を開けた犯人がわかっているようでした。
東京に帰ってしばらくして、慎司の友達がやってきて、慎司は高坂を騙したと告げられます。
このことをきっかけに高坂は思いがけない事件へと巻き込まれていきます。

宮部さんにしてはミステリーとしてはたいしたことがなくて、すぐに謎は解けてしまいますが、それなりに面白く読める本です。
少年たちのピュアさが悲しい結末を呼びます。

気になったのが健康診断。
結婚前にわざわざしたってことでしょうか?
普通の健康診断にはあんな項目ないものね。
私的なことが噂になり、異動させられるのですかね。
それが不思議でした。