相沢沙呼 『ロートケプシェン、こっちにおいで』 ― 2015/02/06
『午前零時のサンドリオン』の続きです。
ポチと呼ばれている須川くんが高校に入ってすぐに一目惚れしたのが、マジシャン志望の酉乃初でした。
彼女は他の子とはつるまない、実は人間関係が苦手な、不思議な雰囲気の女の子でした。
一緒に謎を解いていくうちに親しくなり、彼女に告白したのですが・・・。
冬休みになったというのに、須川くんは酉乃初とは会えません。
というのも、メルアドも電話番号も聞いていなかったからです。
唯一、彼女に会えるのはマジックを披露しているレストラン・バーの『サンドリヨン』でだけ。
彼女会いたさに(?)謎を相談に行くという須川くんです。
この頃、他のクラスに不登校になった女子がいました。
その子は「赤ずきん(ロートケプシェン)は、おおかみに食べられた」と書き残して、学校に来なくなったのです。
お人よしの須川くんは、彼女が何故学校に来なくなったのかを、酉之の助けを借りながら探っていきます。
学園物ですが、読んでいて悲しくなりました。
そんなにもいじめは一般化してしまったのでしょうか。
悪口を通してしか、友達になれないのでしょうか。
今、学生でなくてよかったとつくづく思います。
私はどちらかというといじめられはしないけれど、はぶかれる側になると思いますがね。
「学校や社会に呑み込まれるような」そんなことにならないように、自分自身の感覚を大事にしていって欲しいですね。
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