北村 薫 『中野のお父さん』2015/12/13



北村薫の日常に潜む謎を解く素人探偵シリーズ。

主人公は文芸編集部に勤める美希。
出版社に近い場所に一人暮らしをしているのですが、「謎」が出てくると中野に住む国語教師の父親を頼り、実家に押しかけます。
お父さんは話を聞いただけで、「謎」の答えがわかるという切れ者です。
ほんわかとした語り口がいいですね。
でも、目新しさはないですが・・・。


東京駅の大丸でお茶をしました。


食べたケーキよりも食器の方が気になりました。
カップとポットが素敵です。
どこのメーカーでしょうか?

夫の誕生日が過ぎてしまいました。
この頃、私が新しい洋服を着ているとうらやましそうなので、何か買うことにしました。


こんななんのへんてつもないカーデガンです。
網目がいいなと思ったのです。
夫は気にいったようです。

近藤史恵 『スーツケースの半分は』2015/12/15



真美は友人も出店しているフリーマーケットに遊びに行った時に、これといって旅行の予定はなかったのですが青いスーツケーを衝動買いしてしまいます。
NYに行きたいという真美になんだかんだと理由をつけて行くのを伸ばす夫に飽き飽きしていた真美は、このスーツケースを買ってから一人でNYに行こうと決心します。

それから青いスーツケースは真美の友人たちと一緒に旅をし、その旅は彼女たちに幸運をもたらすことになります。

何かやりかいことがあるなら、今やった方がいいですね。
何か違うなと心が感じているなら、自分の気持ちを信じた方がいいです。
例え表面的にそれが不幸に見えても、後から幸運だったってことがあるんですから。

犬を飼いだしてから、旅に行くことがなくなりましたが、また行きたくなりました。
若い頃のように歩き回る(本当に歩き回るのよ)旅はそろそろ終わりにして、どっしりと腰を落ち着けた優雅な旅をしたいです。
今一番行きたいのはスペインです。
いつスペインのサクラダファミリアに行けるかしら?

暇つぶしをしたくて、ほっこりとした読書をしたい時にいい本です。
何かを求める読書は別な本でしましょうね。


吉祥寺のtalk backに行ってきました。
安心して食事のできる店です。


中にいっぱい野菜の入ったオムレツです。

柚月 裕子 『ウツボカズラの甘い息』2015/12/17



家事と育児に追われ、劇太りでかつての美貌をなくした高村文絵の今の趣味が懸賞でした。
久しぶりに懸賞で当たったディナーショーに行くと、中学校で同級生だったというサングラスの女に声をかけられます。
女は『加奈子』と名乗り、文絵にあこがれていた、文絵に恩返しをしたいと言いはり、強引に鎌倉の別荘に文絵を誘います。
文絵が別荘に行ってみると、持ちかけられたのは化粧品販売セミナーの講師になるという仕事で、謝礼は高額なものでした。
文絵はダイエットをして仕事に臨み、セミナーは上手く行くのですが・・・。

神奈川県警捜査一課の刑事秦は鎌倉署の女性刑事中川菜月と組み、鎌倉の貸別荘で起こった殺人事件の捜査をすることになります。
秦が気になるのは、別荘に出入りしていたというサングラスの女。
一体彼女は誰なのか。
彼女を追ううちに、事件は思いがけない方向へと進み始めます。

最初はあまり登場人物が好きなタイプでもなく、過去の栄光が忘れられない馬鹿な女の話かと思ったのですが、そんなに単純ではありませんでした。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが。

秦と菜月のコンピでまた違うものを読みたいです。

北川なつ 『犬がとなりにいるだけで』2015/12/18



野良犬が介護施設で飼われることになり、「ぼたもち」と名付けられました。
なんで「ぼたもち」かというと、イラストを見てわかるように、尻尾の上にぼたもちのような黒い毛があるからです。
この介護施設はセラピードッグを飼っているという珍しい施設です。
「ぼたもち」は一見ダメ犬なのですが、彼は彼を必要としてくれる人を見ぬき、その人に寄り添ってくれます。
そういう「ぼたもち」に人は心を開きます。

実話をもとにしているそうですが、「ぼたもち」の最期まで描かれていて、涙なくして読めませんでした。
我家の犬はセラピードッグをやるほどではありませんが、少なくとも私には癒しを与えてくれます。
彼らの最期を考えたくないけれど、彼らをみとるのは私の役目ですから、その時まで仲良く一緒に暮らしていこうと思います。

色々な制約があるのはわかりますが、犬とか猫と一緒に暮らせる介護施設が増えて欲しいですね。
私が入る時には当たり前になっていて欲しいです。

さて、我が家の犬は・・・。


この頃、食いしん坊になった二匹。
兄は味にうるさく、新しいドッグフードはすぐには食べず、一粒だけ床に落とし、臭いを嗅いでから味見をします。
味が気に入ると残りも食べます。
弟は遊び食いを卒業し、この頃は一気に食べます。
かまってもらえない時の嫌がらせのう〇ち攻撃は相変わらず続いています(笑)。

米原万里 『ガセネッタ&シモネッタ』2015/12/19



近頃お気に入りのエッセイ集は米原万里さんのものです。
旅行者の朝食』では東欧の不思議な食べ物の話を、そして『ヒトのオスは飼わないの』では猫を飼う顛末をおもしろおかしく描いています。
今回の本では同時通訳に関する興味深い話が読めます。
通訳者を希望している方は読んでみるといいと思います。
通訳者が下ネタとかダジャレが好きだとか。世界共通で楽しめるからでしょうかね。
私なんかはとても怖くて通訳なんてできませんが、米原さんは肝っ玉の大きい人だったのでしょうね。

日本語で本を読むと、とっても速く読めるのに、英語だと時間がかかって途中で読むのを止めることが多いんですが、日本語の文字ってやはり速く読みやすいんですね。
ちなみに米原さんはロシア語で読む平均6、7倍の速さで読めるそうです。

彼女のように幼い頃に海外に住めた人が本当にうらやましくなります。

そうそう、神様に三つのお願いをするという話がでていましたが(本文はおもしろいので、読んでみてください)、真面目に考えてみました。
「死ぬまでお金に苦労しないようにしてください」「死ぬまで楽しく暮らせるようにしてください」「死ぬときは苦しまないようにしてください」の3つかな。
「死ぬまで・・・」と言うところがもう若くはないという証ですね。
若い人は「金持ちになりたい」とか「〇〇になりたい」とか頼むのかしら?


今弟犬を抱いていますが、大変です。
落ち着きがなくて、肩に上ろうとして首を爪がでひっかきます。


私の首の回りはひっかかれて真っ赤になっています。
兄犬はこういうことがなく、代わりに抱いていなくてはならないので左手がしびれます。

弟よ、もう少し落ち着いてくれ。

石原ひな子 『高円寺かふぇ純情の事情』2015/12/20



高円寺にある、ひなびたレトロな珈琲店「かふぇ純情」を舞台にした人の死なないミステリーです。

マスターは元会社員の亮二。
変な上司にあたり、ヘトヘトになっているにもかかわらず、鍵を忘れてアパートに入れなくてどうしようかと困っている時に声をかけてくれたのが、「かふぇ純情」のマスターでした。
彼に救われ、思い切って会社を辞め、これから何をしようかと思っている時にカフェをやらないかと言ってくれたのが、その時のマスターでした。
常連込、居抜きでカフェのある建物を破格の値段で売ってくれるというので、亮二はカフェをすることにします。
しかし、この取引には1つだけ条件がありました。
元マスターは引きこもりの孫を引退場所に連れて行ったのですが、もし環境が合わなくて彼が高円寺に戻リたいと言ったら、彼を元の部屋に住まわせて面倒を見て欲しいと言われていたのです。
孫の翔太は頭がきれ、そのためか日本の学校に適応できなかったようです。
居候のくせに朝起きるのは遅いし、ぶーたれるし、亮二は彼をもてあましていたのですが、ある出会いがあり、常連たちがもたらす謎を解いているうちに二人の関係は徐々に変わっていきます。

オムライスやパフェ、プリンアラモード、マシュマロコーヒーなど美味しそう。
ドトールやらスタバなどのコーヒーチェーンが増え、喫茶店が少なくなっていますが、こんな珈琲店なら常連になってもよさそうです。

高円寺にはたまに行きますが、小さな商店がいっぱいあり、活気があっていいですね。
この前は北海道の食材を使ったコロッケや食パン、珈琲などを買ってきました。
次回は「かふぇ純情」みたいな珈琲店を探してみましょうか。


北海道の食材を使ったというお店に行ってみました。(高円寺のではないです)


これはザンギです。
鳥の空揚げとの違いは、鶏肉をタレに漬け込むかどうかの違いです。
空揚げよりもザンギの方が好きです。
他にじゃがいもを使った料理やスープカレーなどを食べました。
スープカレーは本場小樽で食べたのに比べると、具の肉やホタテが小さくてガッカリ。
団体で行くにはいいけれど・・・という感じでした。

なかなか次も行きたいというお店に出会えませんわ・・・。

矢崎在美 『ぶたぶたの甘いもの』2015/12/22



なんとなくマンネリ化しているかな・・・と思いながらも読んでしまうシリーズ。

ぶたぶたさんは今度は稲荷神社の参道にある和菓子屋の主人になっています。
何の変哲もない普通の和菓子がぶたぶたさんの手にかかると、美味しい心がほっこりできる食べ物になります。
一口食べたら、おもわず声を出したくなる和菓子って、このところ食べたことがありません。
ホント、こんな和菓子屋、近所に欲しい。


庭で遊んでいた犬たちの様子が変なので見てみると、クリスマスローズが咲いていました。


今頃から咲き始めるのですね。
犬からちょっと目を離したら、なんと弟が食べています。
花びらって美味しい?
兄も花をよく食べます。
毒があったらいけないので、見つけたら怒るようにしていますが、止めません。

ヘタレな兄は椅子に乗ると怖いのかこんな風に身動きできなくなります。


その点、弟は平気です。


キリットした顔をしていますが、やんちゃです。
兄が嫌がって後ろを向いてしまいました。


持ってこい遊びを未だに頑張っています。
目に草が入っても平気です。


ネズミ取りの家系なので、すばしっこいんでしょうか?

リース・ボウエン 『貧乏お嬢さまと王妃の首飾り』2015/12/23

英国王妃の事件ファイル・シリーズの五巻目。


公爵令嬢ジョージ―はロンドンで気楽な一人暮らしをしていましたが、兄と身重の兄嫁が寒いスコットランドにいられないとロンドンの屋敷にやってきたため、駅の無料食堂でボランティアをやる日々。
兄嫁のフィグとはそりが合わず、彼女と一緒にいるなんてまっぴらごめんなのです。
といって屋敷から逃げ出すにはお金がありません。
兄たちのおかげで食べ物がよくなり、屋敷が暖かくなったので我慢するしかありません。

そんなある日、兄夫婦が南仏ニースへ行くことになります。
無情にもジョージ―はお金がないので連れていけない。ロンドンの屋敷は閉鎖するので、出て行って欲しいと言い渡されます。
困っていた時に英国王妃からの呼び出しが・・・。
「嗅ぎ煙草入れ」が盗まれたので、取り戻して欲しいと言うのです。
犯人とみられる男はニースにいるというので、ジョージ―は交通費王室持ちでニースに行くことになります。
でも、滞在費はどうなるの?
兄たちの所に転がり込むしかありません。

ニースまでの汽車の中で出会ったのは、あの有名なココ・シャネル。
シャネルからジョージ―はモデルにならないかといわれますが・・・。

貴族も大変と毎回思って読んでいます。
日本の武士も同じようでしたね。
「武士は食わねど高楊枝」ということわざがありますもの。
ジョージ―の場合は「王妃は食わねど高楊枝」ですか。
実在の人も出演するようなので、次は誰が出てくるのか楽しみです。

Merry Christmas! ワン、ワン2015/12/24



初めて犬に赤いガウンを着せて写真を撮ってみました。

兄は写真嫌いなので、なかなか座らず、前を向かず。
弟はちゃんと座り、カメラを見ます。
兄の顔にピントが合わない写真ばかりなのですが、まあ、これがまともに撮れたかな?


左側にかわいい飾りがあるのですが・・・。


弟は何も言わなくてもポーズをします。

サンタ帽をかぶせようとしたら、二匹共に非常に嫌な顔をしました。
犬は帽子が嫌いなのかしら。
昨年と同じようにサンタのおもちゃをあげると、二匹で取り合っていました。


今年も予約をしないで買ってきたケーキです。
こぶりなので、二回に分けて食べます。
家のクリスマスはケーキの日になっています(笑)。

東京ドームシティのイルミネーション2015/12/27

神楽坂に食事をしに行くついでに東京ドームのイルミネーションを見ることにしました。
毎年、見に行っているのですが、今年はクリスマスの後になってしまいラクーアのショップの前の大きいツリーがなくてちょっとさびしかったです。
その代わり広場にツリーがありました。



電球の色が変わって綺麗です。


大田黒公園ではiPhoneで夜景が撮れなかったので今度はどうかと思って撮ってみると、撮れました。


明るさの問題ですかね。

食事は牡蠣を食べに行ったのですが・・・。
牡蠣フライを頼んだら、こんなのが来ました。


これはコロッケ?
ナイフで切ってみると・・・。


牡蠣が2個ぐらい入っていました。
これって牡蠣フライではないですよね。
奇抜な料理ですが、普通の牡蠣フライが食べたかったのに・・・。