丸山正樹 『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』2019/01/27



荒井はあることをきっかけに警察の事務職を辞め、離婚した。
彼の両親と兄がろう者だが、彼は耳聞こえるコーダ(Child of Deaf Adults)で、手話と音声言語のバイリンガルだった。
生活のため手話通訳士の資格を取り、聴覚障害者援助の仕事を始める。
誠実で正確な通訳で信頼を得、日常生活の援助の他に警察の取り調べや法廷通訳も依頼されるようになる。
その1つが、17年前に荒井が関わった殺人事件の被害者である、ろう児施設の理事長の息子の事件だった…。

それにしても描かれている取り調べのいい加減さにはびっくりしました。
まさか現実に起こっていることなのでしょうかね。

知らなかった「ろう者」のことがわかるミステリです。
「ろう文化」という言葉があるのも知りませんでした。
ミステリとして読んでもいいのですが、「ろう者」について知るという意味でおすすめできる本です。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://coco.asablo.jp/blog/2019/01/27/9029476/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。