犬は意外とりこうです2023/03/01

今朝、ママが起きてご飯を食べていると、兄犬が部屋から抜け出してきました。
フェンスの隙間を探し、そこから脱出したみたいです。


いつも兄と遊んでから弟と遊ぶようにしています。
うちのわんこたちは二匹では遊ばないのです。
というのも兄がいばりん坊で、弟にマウントをしようとするので、弟は一緒に遊ぶのを諦めたのです。
ママは二匹いっぺんに遊べないので、一匹ずつ遊びます。


いつものように兄と遊んでいると、弟が現れました。
彼も犬部屋から脱出したのです。

意外とというと失礼な話ですが、犬って利口なんですね。
「ママちゃん、しつれいですよ(`ヘ´) プンプン。」by わんこたち


窓から光が入ってきていたので、いつもとは違う雰囲気の写真を撮ってみました。
散歩ではカメラから目を背けるのに、おやつがあると必死になってポーズを取るわんこたちです。
かわいいですね(親バカ)。

櫻田智也 『サーチライトと誘蛾灯』2023/03/02



主人公の魞沢泉(えりさわせん)は三十代の虫オタクで、本人曰く、職業は独身貴族。これ、真面目に(たぶん)言っているのよ、笑。
虫を求めて日本各地を訪れています。仕事は何かしら?
ちょっとコミュニケーション障害が入っているようですが、彼の観察力と推理力は抜群。とぼけた感じで次々と事件を解いていきます。

「サーチライトと誘蛾灯」
公園にカブトムシが現れると聞き、カブトムシを捕りに行った魞沢だったが、ホームレスに間違えられて公園から追い出される。
その次の日、昨夜魞沢と同じように公園から追い出された泊という私立探偵の死体が公園で見つかる。

「ホバリング・バタフライ」
五年ぶりに瀬能丸江はアマクナイ高原を訪れた。彼女にはある目論見があった。
アマクナイ高原は『アマクナイ倶楽部』というNPO法人が管理しており、丸江の夫は倶楽部の創立メンバーだったが、組織が変わり、近頃管理が杜撰になってきていた。
駐車場で丸江は魞沢がアマクナイ倶楽部の軽ワゴン車に入り込んだ蝶を捕らえようとしているところに出くわす。
魞沢はバスで帰ろうとするが、もはやバスはなく、丸江が彼を途中まで送っていくことにする。
車中で魞沢は丸江が空き缶にサインを書き捨てていたのを見たと話す。
それを聞いた丸江は彼に事情を話すので、手伝って欲しいと頼む。

「ナナフシの夜」
バー<ナナフシ>に初めて訪れたエリサワは常連の倉田詠一と保科俊之と知り合う。
保科は妻の結と待ち合わせをしていた。二人は月に一度か二度金曜日の夜に待ち合わせをするようだ。
どうも結に気分の波があるらしく、その日も結が敏之を責め始める。
しかしタイミングよく、エリサワが敏之のスーツに水割りをこぼし、二人の喧嘩は終わりとなる。
次の日、敏之が妻に殺されたという報道がある。
心配になった倉田が<ナナフシ>に行くと、そこにエリサワがいた。

「火事と標本」
魞沢はある宿に泊まっていた。
その宿には標本箱があり、魞沢はそれを長いこと鑑賞していた。
その夜、宿の近くで火事が起り、火事を見に行った宿の主人の譲吉は三十五年前のことを思い出す。
たまたま魞沢も火事を見に来ており、ふと譲吉は彼に標本箱にまつわる昔話をしてみたい気分になる。

「アドベントの繭」
ある日の朝、住吉台教会で牧師が変死体となって発見される。
たまたま友人の墓を訪ねにやってきた魞沢は礼拝に参加しようとして死体を見つける。
牧師の息子の申がいなくなっていた。
牧師の妻は五年前に通り魔に刺され亡くなっており、犯人はその二年後に自死。
牧師は加害者の骨を教会で引き受けると申し出、そのため息子が父親と教会を憎み、部屋に引きこもるようになったという…。

最初に断っておきますが、虫と事件は全く関係ありません。
ただ泉君が虫好きってだけです、笑。一応虫に関する蘊蓄は出てきますが。
そして誰が主人公だったっけという感じです。ホント、彼って影が薄いわぁ。
それでもミステリーとしては面白いですので、読んでみてください。
サラッと読めます。

櫻田智也 『蝉かえる』2023/03/04

魞(「エリ」は魚偏に「入」)沢泉シリーズの第二弾。
実はこちらの方を先に読み、後から『サーチライトと誘蛾灯』を読みました。
この本は第74回日本推理作家協会賞と第21回本格ミステリ大賞を受賞しています。


「蝉かえる」
糸瓜京助は山形県西溜村にある<御隠神社>を再訪する。
そこで蝉を食べるという男女に出会う。女は長野県の上高地大学で昆虫学の研究をしている鶴宮で男は魞沢泉。
糸瓜は十六年前の震災直後にこの村にボランティアできていて、ここで行方不明になっていた女児の幽霊を見たという。
鶴宮に請われて糸瓜はその奇妙な体験を話す。

「コマチグモ」
市営元町団地の部屋で女性が倒れているという通報があり、救急車と県警吉良警察署の捜査一課の刑事が急行する。
発見者によると、一緒に暮らしている娘は帰宅しており、発見者が119番に電話した後、部屋から出て行ったという。
娘はその三分後に団地から二百メートルほど離れた交差点でミニバンに撥ねらていた。
娘はその日の学校の帰宅途中、友人と待ち合わせをしていたのにもかかわらず公園で大きな水たまりに石を投げて遊んでおり、その後見知らぬ男性とススキをみていたという目撃証言があった。
男性は魞沢と名乗り、このあたりにある女子中高生に人気のクレープ屋のクレープを買いにきたというが…。

「彼方の甲虫」
瀬能丸江(『サーチライトと誘蛾灯』の「ホバリング・バタフライ」に登場)は昨年自宅を改装しペンションにした。
秋の行楽シーズン前に瀬能に招待され、魞沢はペンションを訪れる。
魞沢以外に客は日本の大学院で学位をとってまもなく帰国予定のアサル・ワグディという中東の男性のひとりだった。
翌朝、アサル・ワグディは湿地帯の丘陵地で遺体となって発見される。

「ホタル計画」
サイエンス雑誌『アピエ』の編集長の斉藤ことオダマンナ斉藤に北海道に住む中学生で常連投稿者のナニサマバッタから電話が来る。
彼によると繭玉カイ子がいなくなり、彼に自分に何かあったらオダマンナ斉藤に連絡してほしいと言われていたという。
斉藤は東北新幹線に飛び乗り、北海道に向かう。
カイ子は『アピエ』の元ライターで、五年前に行方をくらましていた。
斉藤はナニサマバッタに案内されカイ子の家に行き、カイ子が大事なものは『アピエ』の中にはさんでおくというので探してみると、ネガがはさまっていた。
ネガに写っていた白衣の男性は大学の研究者で、急死していた。
彼の死とカイ子の失踪は何か関係がありそうだと思った斉藤は大学の研究室を訪れる。

「サブサハラの蠅」
医師で<越境する医師たち(MFF)>のメンバーの江口は日本に帰国する時にツェツェバエのサナギを持ち帰る。
彼と同じ飛行機に十数年ぶりに再会した大学の友人の魞沢が乗っていた。
それから数ヶ月後、魞沢は江口のクリニックにやって来る。
MFFを辞めた江口はある計画を立てていて、魞沢はそれを止めに来たのだ。

今回わかった魞沢君のこと。
中学校の時、北海道に住んでいた。
小さい時から虫好きで、投稿マニアというちょっと変わった子で、切れ者なのは昔からなのですね。
大学時代は学生寮に住んでいて、医学部の江口がよく遊びに来ていたことを考えると、友だちがいないわけではなさそう。
わざわざ中高生女子に人気のクレープを買いに行くというように意外と流行に敏感で、甘いものに目がないのね。
彼は一見人と上手くやっていけそうもないのですが、実は人たらしという感じ。
法医昆虫学者の赤堀先生ほど変人ではないかも、笑。

今回は前回よりも虫にまつわる事件が多くなったようです。
短編で読みやすく、昆虫学だけではなく民俗学やら医学やらが散りばめられていて、面白いです。
どこから読んでも問題ないので、興味を持ったお話から読んでみてはいかがでしょうか。


<今週のおやつ>
また体重が減らなくなっています。チョコのせいかもwww。


紅マドンナ(たぶん)とロイヤルクイーン苺にチョコがついたもの。
量が多くないので、大丈夫かと思いますが…。

邪魔する弟犬2023/03/05



満開の河津桜(たぶん)。
お散歩しながら普通の桜が咲いていないか見ていましたが、まだでした。


同じように満開なのが、クリスマスローズ。
うちのは花が終わった後に葉を刈ってしまったのがダメだったのか、年々花が少なくなっています。
ここのお宅は毎年これぐらい咲いています。
余計な手出しはしない方がよかったようです(>o<)。

さて、犬たちですが、元気にお散歩しました。
今日は珍しく兄犬が水を飲んでいました。


そうすると、兄よりも前に水を飲んだというのに…。


弟が兄の邪魔をします。
兄は弟に遠慮して、というか弟ががっついているので、この頃水を後で飲むようにしています。
それなのに…。
久しぶりに若い女の子に、「可愛い❤️」と言われたので、いい気になちゃったのかな?

明利英司 『海原鮮魚店のお魚ミステリー日和』2023/03/06

魚に関するミステリーって珍しいと思って読んでみました。
主人公は表紙の真ん中にいる女性だと思ったら…。


山中幸太、24歳。
宮崎県から上京し、東京の大学に通い、卒業したというのに、未だアルバイト暮らしを続けている。
帰省した時に父親からいつまで東京にいるんだと聞かれ、ついつい言ってしまった。「俺のやりたいことは東京でしかできない。料理人になりたい」と。
そんなの嘘よ~ん、笑。
料理さえまともにしたことがないのに、なれるはずないわ。
お父さん、まともに受けちゃって、自分の息子のことを知らないのねぇ。
自分が東京の大学に通っていた頃にちょくちょく通っていた店を息子に紹介するんだから。

というわけで、幸太は父から紹介された一品料理屋≪天倉≫という隠れた名店でバイトをすることになります。
このお店は店主の天倉五助と妻の文子が二人で営んでいるのですが、そろそろお年で手伝いが欲しいなぁと思っていたところに話が来たので、運良く(?)幸太が雇われたのです。
しかし料理人になんかなりたくない幸太ですから、料理人の修行はせずに適当にしばらく働き、切りのいいところで辞めようと思っています。
そういういい加減な奴ですが、仕事だけは手抜きをせずに真面目にやります。
幸太、おマヌケ(失礼)だけど、いい奴です。

そんな幸太ですが、出入りの魚屋「海原鮮魚店」の娘の波美と親しくなってから気持ちが少し(ほんの少しよ、笑)変わっていきます。
波美は22歳、元気のいいお魚命の女性。
みなさん、幸太は頼りになりそうもない奴だから、誰が謎を解くんだと思っていたでしょう。
そうです。波美がこの本の探偵役です。
彼女は魚に関する知識はもちろんのこと推理力も抜群なのです。

お話は6篇。それぞれ美味しそうなお魚が出てきます。
真牡蠣、サーモン、婆鰈、脂坊主、鮎、伊勢海老。
脂坊主は食べたことがあるかどうか記憶にないのですが、他の魚は美味しいですよね。
幸太は魚は滅多に食べないようですし、そうそう、何故か賄いも食べないのです。
私だったら、喜んで賄いを食べますけどね。不思議な子です。

≪天倉≫で働きたかった板前志望の女性と幸太は真牡蠣対決をしたり、波美と二人で、というか主に波美がですが、回転寿司で母と娘の不正を暴き、常連客の友人の危機を回避させ、幸太がバイトしていたスーパーで働いていた女性の謎を解き、旅先で出会った男性の冗談をまともにとった幸太の馬鹿さ加減を思い知らせ(ウソよん)、最後には幸太が波美の悩みを解決していきます。
冗談で波美は「結婚しようよっ」と言いますが、二人は結構合っているかも。

思ったよりもページ数がありますが、面白くて、サクサクと読んでいけますので、お魚ミステリーってどんなものかと興味のある方は是非読んでみてください。
シリーズになったら続けて読んでみたいお話です。

S・J・ベネット 『エリザベス女王の事件簿 バッキンガム宮殿の三匹の犬』2023/03/07

一作目の『エリザベス女王の事件簿 ウィンザー城の殺人』は2016年4月のお話でした。
二作目の今回は2016年7月以降のことになります。


2016年6月、イギリスでは国民投票でEU離脱が決まり、7月にテリーザ・メアリー・メイが首相になった。
その頃バッキンガム宮殿では大規模な改修計画が行われていた。

そんなある日、エリザベス女王はポーツマスの海軍基地で行われていた海景色画展に、かつて自分の寝室を出たところに飾ってあったブリタニア号の絵が展示されているのを目にする。
女王は秘書官補のロージー・オショーディにこの絵画がポーツマスの海軍基地に保管されるにいたった経緯を調べ、速やかに返却に向けて手はずを整えるように命じた。
海軍基地の施設管理責任者によると、その絵は国防省の所蔵品のうちの一点で、長年海軍軍令部次長の執務室に飾られているものだとのこと。
しかし女王は最後にその絵を見たのは、1990年代だという。
ロージーは再度調べるように命じられ、各方面の宮殿関係者に尋ねて回ることになる。

その頃、中傷を目的とした手紙やメッセージが女王手許金会計長官のアシスタントや年配の家政婦などあちこちに送りつけられており、しばらくしてロージーにまで送られてくる。

10月の某日、バッキンガ宮殿のプールサイドで嫌われ者の家政婦ミセス・ハリスが死んでいるのが見つかる。
ウィスキーグラスを片付けようとして足を滑らせて転倒し、割れたグラスの破片で足首のうえの動脈が切断され、失血死したようだった。

女王にミセス・ハリスが問題を抱えていなかったかどうか聞かれ、嫌がらせの手紙の件を話したロージーは、内密にしておきたかった秘書官のサー・サイモンに激怒される。

やがてロンドン警視庁からウィンザー城の事件に関わったストロング主任警部が派遣されてくる。

消えた絵画と中傷目的の手紙、そして家政婦の死は関係があるのか。
女王の推理は…。

相変わらず女王は冴えています。
犬たちに対する愛情も素晴らしいです。
そうそう、フィリップ曰く、”あの悪趣味で、見られたもんじゃない小品”のブリタニア号の絵をなんでしつこく返却させるように言い張ったのかは最後にわかります。
ヒントは「愛」です。

それにしてもバッキンガム宮殿にプールがあるなんて、知りませんでした。
もともとはジョン・ナッシュが温室として設計したのを、1930年代にジョージ六世が幼い王女たちのためにプールに改築したんですって。
外から見られたり、写真を撮られないようにしたのかもね。

どういう人たちが王室に使えているのかと思ったら、上のポストには軍の高級将校が多いようです。
「高級将校というものはまちがいなく有能で、周囲からの期待に遺漏なく応えてくれるものである」とか「高級将校の地位にあった者は、おしなべて、残酷なほど効率性を決してろこつではない形で徹底しつつ、職員たちの団結力を引き出すことで、女王が求める組織を作りあげてくれる」などと書いてあります。
日本で皇室に自衛官幹部が使えるなんて、考えられませんよね。
そういえばロージーは王立騎馬砲兵隊に在籍してから民間の銀行勤務を経て、王室職員になったらしいです。
彼女の上司のサー・サイモンは海軍でパイロットをしていて、その後外務省で外交官をしていたと言いますから有能な人なのでしょうね。(二人とも実在しませんけどww)

興味深いのが当時のメイ首相。
全く覚えていないのですが、彼女の靴って有名でしたっけ?
ファッションも独特ですね。
私、顔しか見ていなかったみたい、笑。
「各紙の一面に靴の写真がのることがお約束になっていた」なんて…。
検索してみるといっぱい出てきますね。


いつもスニーカーしか履かない(実は履けない)私は憧れますわ。
首相として何をやったのか浮かばない人ですが、ファッションは素敵です。
日本人はおしなべて暗い色の服を着ますが、彼女みたいにカラフルな色を着るといいかも。
パーソナルカラー診断でもしてもらおうかしら。

三作目「Murder Most Royal」が昨年八月に出版されています。
イギリス王室がクリスマスを過ごすサンドリンガム・ハウスの近くの浜辺で切断された手が見つかるようです。
エリザベス女王の活躍が楽しみですね。

桐野夏生 『真珠とダイヤモンド』2023/03/08



1986年、伊東水矢子と小島佳那は萬三証券株式会社・福岡支店に入社する。
水矢子は高卒で営業部補佐に、佳那は短大出で営業部一課のフロントレディに配属された。

水矢子は中学校の時に父を亡くし、母と暮らしている。
母は仕事から帰ると酒に溺れる毎日。
そんな母に愛想を尽かし、水矢子は金を貯め、二年後に東京の大学に進学しようと決めていた。

一方、佳那は、フロントレディは男性社員の結婚相手として雇われているような存在だったが、バリバリ働きたいと思っていた。
やる気のある目立つ存在だったことが裏目に出て、女子社員たちから除け者にされてしまう。

水矢子はフロントレディたちとは一線を画されている高卒社員だったこともあり、仲間はずれになった佳那と立場が近かったため親しくなっていく。

しばらくして佳那は同期の男性社員で野心家の望月と結託してのし上がろうとするが、望月は彼女の姉の元恋人を踏み台にし、危ないやからとも繋がり、なりふり構わずマネーゲームの渦中へと身を投じていく。

やがて佳那は東京に栄転が決まった望月と結婚し、仕事を辞め、ディズニーランドの見えるマンションで贅沢な生活を始める。
水矢子は第一志望校に落ち、東京の女子大に入学するが…。

バブル期のことはあまりよく覚えていません。
地上げや財テク、海外旅行、ホテルのクリスマスなどこの頃からかな?
この本のような証券会社や一流企業に勤めている人たちやお金持ちの方々がバブルの恩恵を受け、うちのようなお金のない普通の家庭にはそれほど影響がなかったんじゃないかなぁ…?

読んでいると、証券会社には勤めたくないと思いました。
人を騙すような形で金を出させ、投資させ、上客じゃなければ損をさせてもいいなんて、ふざけんじゃないよと言いたくなりました。
でも儲けようと思う、欲の皮のつっぱった人も似たようなものよね。
そんなにいい話はあり得ないと思わないと。
いい話に裏があるとは思いながらも、自分は騙されないと過信しているのでしょうね。

佳那と望月が我が世の春を謳歌していても、どこか地に足が着いていない危うさが感じられ、バブル崩壊後のことを思うと切なかったです。
二人のことは仕方ないと割り切れたのですが、地道に生きていた水矢子のことはネタバレになるので詳しくは書きませんが、可哀想だったです。

バブルって一体何だったのでしょうね。
その頃、企業で戦っていた人たちは今どう思っているのでしょうか。
懐かしいのかな?思い出すのも忌まわしいのかな?
邯鄲の夢みたいなもんなのかしら?

もう一度バブル期の高揚感を味わいたい人やバフル期ってどんなだったのか興味がある方は是非読んでみてください。
上下二巻ですが、あっという間に読み終わりますよ。


<今日のおやつ>
「ロンヤス饅頭」をもらいまいた。


この饅頭は1983年11月11日に日の出町にある日の出山荘で行われた日米首脳会談を記念して幸神堂が作ったものです。
当時の首相は中曽根康弘(ヤス)でアメリカの大統領はロナルド・レーガン(ロン)でした。


↑こんな山荘だそうです。(写真は公益社団法人東京市町村自治調査会からいただきました)
粒あんが結構美味しかったです。
近くに行くことがあったら買って食べてみて下さい。
幸神堂には武蔵五日市駅からバス5分で行けるみたいです。
秋川渓谷でバーベキューができますよ。

読んだシリーズ物2023/03/10

久しぶりにこの頃聴いている歌を紹介しましょう。
藤井風は…ちょっとあっち(?)に行ってしまった感じなのでww、この頃気にいっているのは、日本のアーティストでは優理。
「ドライフラワー」や「ベテルギウス」、「レオ」などいい歌があります。
レオ」は犬のことで、聴くと泣きますよ。
この歌に批判があることを知り、びっくりしています。
海外のアーティストでは日本国籍を持ち、イギリスで活躍しているリナ・サワヤマ。先月かな、来日していましたね。
2年前の「Chosen Family」ではエルトン・ジョンとデュエットしています。
この歌をOne Voice Children's Choirのこどもたちが歌っているのが可愛いいですよ。



安田依央 『出張料亭おりおり堂 あつあつ鍋焼きうどんと二人の船出』
特にこのシリーズがいいというわけではないのですが、一応最終巻なので、一番最初に紹介してみました。
老舗旅館に招かれて料理をしに行き、とんでもない事件に巻き込まれた仁と山田。
旅館の開かずの間は仁兄弟の過去が関係していた。
なんとかすべてが明らかになり、落ち着いたところで仁と山田は…。

や~、話が大きくなってびっくり。
R国やら文化財やら、なんたらかんたら…。ただの美味しい料理が出てくるお話だと思って読んでいたのに。
最後はすべて上手く行き、ゾンビの山田も普通の人間になり、幸せを手に入れましたとさ、笑。

喜多みどり 『弁当屋さんのおもてなし 新米夫婦と羽ばたくお子様ランチ』
このシリーズは終わったと思っていました。
今回はユウと千春の婚約時代から宅配サービスを始めるまでのことが描かれています。
何度でも言いますが、こんなお弁当屋さんがあったら、週に一回は食べたいです。

望月麻衣 『京都寺町三条のホームズ 19 拝み屋さんと鑑定士』
拝み屋さんとくれば、望月さんの他のシリーズも読んでいる人にはすぐにわかりますよね。
二月のある日、小松探偵事務所に賀茂澪人が二つの仕事を依頼しに現れる。
一つは清貴への鑑定の仕事で、もう一つは小松探偵事務所への調査の仕事だった。

これは何故19巻も続いているのか不思議なシリーズです。
私は前にも書きましたが、京都のガイドブックとして読んでいます、笑。

志賀内泰弘 『京都祇園もも吉庵のあまから帖6』
京都ガイドブックの二冊目。といってもこちらは元芸妓で甘味処「もも吉庵」の女将であるもも吉が、年の功といいましょうか、いい味出してます。
今回のお話は全体的にいいかも。
猫のおジャコちゃんのことがわかりますよ。

おすすめは『弁当屋さんのおもてなし』と『京都祇園もも吉庵のあまから帖』です。
『弁当屋さんのおもてなし』は1巻から、『京都祇園もも吉庵のあまから帖』はどこから読んでも大丈夫です。

トリミングに行く♫2023/03/11



一遍に白木蓮が咲きました。


水仙と一緒に写真を撮ろうとすると、相変わらずそっぽを向く兄犬です、笑。
暑いのでめずらしく舌を出しています。

月一回のトリミングに行って来ました。



兄はチャームポイントの尻尾の毛は梳かずにそのままにしてもらいました。
アラ、見えないわね。


弟は少し短めに切ってもらいました。
タテガミのような毛はそのままです。
意外と可愛くなっています。


なかなか近付かないので、弟を少し動かしました。


おやつをジッと見つめる兄犬。
兄の体重は変わらず3.5㎏。弟は3.2㎏。
このまま太らないようにしますわ。
ママの体重も減らず。兄と同じです、笑。

麻見和史 『琥珀の闇 警視庁文書捜査官』2023/03/13



梅が満開になりました。
東京では桜は明日が開花予想日ですね。見頃は来週でしょうか。
人がいないところか朝早くに出かけて花見をしようと思います。
お年の犬たちは歩けるかな?



警視庁捜査一課科学捜査係文書解読班に出動要請が来る。
神田署に招集されたのはSITと所轄、文書解読班、そして新設された情報分析班。
情報分析班は文書解読班を目のかたきにし、解体しようと画策している岩下管理官が直接指揮をする部著で、過去の捜査情報や犯行情報を検索し、分析し、そのデータを使って現在の捜査を支援するのだという。

事案は略取・誘拐疑いで、事件性が高いものだ。
千代田区神田駿河台にある東京文学博物館の敷地内で手書きした文章をコピーした不審な文書と一枚の写真が見つかり、文書には『アキチャン』という人物を略取または誘拐したという声明文と思われるメッセージが書かれていた。

まだ事件にもなっていないような案件に文書解読班や情報分析班にまで出動要請がかかったのを疑問に思う文書解読班のメンバーたち。
そんな彼らに岩下管理官は勝負を持ちかけてくる。
文書解読班と情報分析班のどちらが捜査に貢献できるのか、競争しようと言うのだ。
そのため情報分析班と文書解読班はそれぞれ自分たちの手柄のために捜査を進めることになる。

なかなか捜査に進展が見られない中、笹塚の保育園で第二の封筒が見つかり、前回と同じ人物が書いたと見られるメッセージと写真が同封されていた。

事件解決のために情報共有が必要だと考えたSITの泉係長はふたつのチームを協力させようと一芝居を打つが…。

なによりも事件解決が優先だと思うのですが、岩下のような変な管理官がいるとやりにくいですね。
途中で両者は協力するようにはなりましたが、それでもまだ何かありそうな感じがします。岩下は結構執念深そうですもの。
最初の頃はこれが文書解読かと疑問に思うところもありましたが、やっと文書解読班はそれぞれの得意なところを生かして上手く回るようになったようです。

次に岩下はどんな意匠返しをするのか。
楽しみに次回を待ちますわ、笑。