石田衣良 『フォーティ 翼 ふたたび』 ― 2011/09/11

『あの日にドライブ』で滅入ったところで、40歳の、人生半ばにさしかかった人の迷いと夢を軽いタッチで描いた作品『フォーティ』を読んでみました。石田衣良ですから、間違っても四十歳の悲哀なんて書きません。
喜一は大手広告代理店を辞め、退職金で先輩の会社の株を買ったのですが、その会社に馴染めず、仕方なく新しい仕事を始めました。
四十歳にして一年の間に辞職2回。今はフリーランス・プロデューサー。肩書きは格好いいのですが、仕事がない。
暇を持て余して始めたホームページで「人むすび・人あつめ・40歳から始めよう~なんでもプロデュースいたします」とスローガンを書いておいたところ、仕事依頼のメールが来ます。仕事は元IT企業の社長のお守をするというもの。背に腹はかえられぬと、一日八時間二万円のこの仕事を引き受けます。
この仕事以降、変な仕事が飛び込むこととなります。例えば、高校生からの引きこもりの相手とか、別れるための恋人の振り、子供のお迎え、離婚の話し合いの立会・・・。
ブログで紹介していくと、意外や意外。ヒット数が増えていき、オフ会まで開かれることになります。
そして、本来喜一がしたかった仕事が舞い込みます。
四十代再就職がテーマの雑誌の新創刊イベントのプロデュースです。この仕事で昔の仲間が集まることになります。
イベントの終わりには意外なことがわかり・・・。
四十代って微妙な年代ですね。
三十代は仕事を覚える時期で、仕事に忙しく、まだ自分の人生なんて振り返ったりしません。
でも、四十代に入ると、ふと立ち止まり、これでよかったのだろうかと思い始めます。というのも、会社での自分の立場がわかってきますし、まだやり直しができる時期ですから。
この本のように上手く行くことばかりではないけれど、「四十歳から始めよう」というぐらいの軽さでいければいいのではないかしら。真面目に迷い始めると、辛いですからね。
喜一は大手広告代理店を辞め、退職金で先輩の会社の株を買ったのですが、その会社に馴染めず、仕方なく新しい仕事を始めました。
四十歳にして一年の間に辞職2回。今はフリーランス・プロデューサー。肩書きは格好いいのですが、仕事がない。
暇を持て余して始めたホームページで「人むすび・人あつめ・40歳から始めよう~なんでもプロデュースいたします」とスローガンを書いておいたところ、仕事依頼のメールが来ます。仕事は元IT企業の社長のお守をするというもの。背に腹はかえられぬと、一日八時間二万円のこの仕事を引き受けます。
この仕事以降、変な仕事が飛び込むこととなります。例えば、高校生からの引きこもりの相手とか、別れるための恋人の振り、子供のお迎え、離婚の話し合いの立会・・・。
ブログで紹介していくと、意外や意外。ヒット数が増えていき、オフ会まで開かれることになります。
そして、本来喜一がしたかった仕事が舞い込みます。
四十代再就職がテーマの雑誌の新創刊イベントのプロデュースです。この仕事で昔の仲間が集まることになります。
イベントの終わりには意外なことがわかり・・・。
四十代って微妙な年代ですね。
三十代は仕事を覚える時期で、仕事に忙しく、まだ自分の人生なんて振り返ったりしません。
でも、四十代に入ると、ふと立ち止まり、これでよかったのだろうかと思い始めます。というのも、会社での自分の立場がわかってきますし、まだやり直しができる時期ですから。
この本のように上手く行くことばかりではないけれど、「四十歳から始めよう」というぐらいの軽さでいければいいのではないかしら。真面目に迷い始めると、辛いですからね。
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