「ルノワール展」@国立新美術館 ― 2016/05/26
六本木に行ってきました。
展覧会はそれほど混んでなかったです。
あまりにも当たり前のことなのですが、有名な画家になる人はデッサンも普通の絵もすばらしいんだと思いました(笑)。
下の絵を見て、すぐにルノワールが描いたと思う人はいるでしょうか。
1868年に描かれた「猫と少年」です。
こういう絵も描いたんですね。
ルノワールの絵によく猫がでてきますね。
ベルト・モリゾとウジェーヌ・マネ(エドゥアール・マネの弟)の娘ジュリー・マネが抱いているのも猫です。
猫が気持ちよさそうにしていますね。
ジュリーのお母さんが描いた絵が下の「舞踏会の装いをした若い女性」(1879年)です。
ルノワール展に展示されています。
他の画家ではゴッホの絵もありました。
「アニエールのレストラン・ド・ラ・シレーヌ」(1887年)。
まだ精神的に落ち着いている時の絵のようです。
「都会のダンス」(左)と「田舎のダンス」(右)(1883年)の2つが一緒に展示されていました。
左の絵の女性はユトリロの母、シュザンヌ・ヴァラドンだそうです。
噂にたがわず、男性にもてそうな女性ですね。
右はルノワールの妻になるアリーヌ・シャリゴです。
ぽっちゃりした健康的な素朴な人ですね。
ルノワールは痩せた女性よりもお尻のどっしりとした安産型の女性が好きなんですね。
(「田舎のダンス」の女性は初めはヴァラドンで描かれる予定だったのに、アリーヌが嫉妬したので変更になったという話があるそうです)
「母性あるいは乳飲み子(ルノワール夫人と息子ピエール)」(1885年)を見るとほのぼのとした気分になれます。
赤ちゃんのむちむちしたお尻と足に触りたくなります。
幸せの姿がここに描かれていますね。
仲良く遊ぶ二人はルノワール家の子守のガブリエルと二男のジャンです。
ガブリエルはこの頃17歳といいますが、立派な母親という感じです。
ガブリエルは子どもが大きくなってルノワール家を去ったのですが、夫人が亡くなった後にまたルノワール家にやってきて、画家の晩年を支えたそうです。
ルノワール家は居心地がよかったのでしょうか。
ルノワールは人物画がいいですね。
でも、この展覧会で一番私が好きな絵は、風景画なんです。
「草原の坂道」(1975年頃)。
ルノワールは「その中を散歩したいと思わせるような絵が好きだ」と言ったそうですが、私もこの絵の中に入って坂道を歩きたいと思いました。
ルノワールの絵は見ていて心地よい絵です。
何もない日常生活がいとおしくなってきます。
美術館に行く途中で白い大きな花を見ました。
手の平よりも大きい花です。
モクレン科の「ホソバタイサンボク」というのだそうです。
ミッドタウンのお店で定食を食べました。
天ぷら屋などは平日なのに予約でいっぱいなのだそうです。
値段の割に…という感じで残念。
友人が次回は赤坂方面に行ってランチを食べようと言いました。
そちらの方がそれほど高くなくて美味しいランチが食べられるそうです。
次はまた上野方面になりそうです。
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