和田はつ子 『阿蘭陀おせち』&風野真知雄 『おったまげ わるじい秘剣帖 6』2016/12/23



和田はつ子 『阿蘭陀おせち』
料理人季蔵捕物控シリーズの新刊です。
なかなか主人公の季蔵と思い人の瑠璃さんの仲は進みません。

時は師走。
季蔵は元武士であった頃の主の正室で今は尼僧となった瑞千院に呼ばれて慈照寺へと出向きました。
そこで頼まれたのが、阿蘭陀料理を元にして女正月向けの御節供料理を作って欲しいということでした。
ちょうどこの頃、手伝いの三吉は家族の者たちがひどい風邪をひいたため看病で休んでいました。
困っている時に助けがやってきました。

旅籠三浦屋で泊り客が殺されました。
たまたま松次が店に来ていたため、季蔵も三浦屋へ行くことになります。
殺されたのは男の姿をした女性でした。

阿蘭陀御節を作りつつ、殺人事件も解き明かすという季蔵のカンもさえています。

風野真知雄 『わるじい秘剣帖 6―おったまげ』
わるじいこと愛坂桃太郎は相変わらず、孫の桃子のために駆けずり回っています。
長屋に変な奴が入らないかと、大家に人相学を慣わそうとしたり、迷惑な人です。
しかし、彼は間違いは多少はあるけれども、変なところにカンが働き、次々と悪者を捕えていきます。
息子が一生懸命調べていた事件まで解いてしまいます。

桃子の母で芸者の珠子の身に変化が訪れようとしています。

正統派の江戸者とはいいませんが、それぞれに違った趣のある本です。
江戸時代から美味しい物はあったんですね。
忍びの者、特にくの一についてあまり知らないので、調べてみようかと思いました。

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