おもしろかった漫画 ― 2017/12/06
なんとなく具合が悪くても読むのだけは止められません。
読むのを止めて寝れよと言われていますが・・・。
『かくかくしかじか 1~5』 東村アキコ
なりたいものがなく、思いつきで少女マンガ家になると決心した林明子は、美大に行くことにします。
しかし、美大対策のデッサンもなにも準備していなく、急遽絵画教師・日高のところに連れられて行きます。
日高は竹刀でようしゃなくたたく(今やるとアウトよね)、熱血教師。
彼に漫画家になるとは、最期まで言えない明子でした。
アキコと日高の師弟の付き合いを描いた自伝的作品です。
若いというのは残酷なもので、まだまだ自分には時間があるからと大切な人との残り少ない時間を後回しにしてしまいますよね。
大人になると、その時間の価値がわかり、悔やむことも多くなります。
悔やんでも遅いんですが。
私にはこんな師がいないので、うらやましく思いました。
『かみのすまうところ 1~3』 有永イネ
24歳の上乃みつきは東京の大学まででたのに、就職はできず、故郷に戻ってきました。
彼の実家は代々宮大工なのに、みつきは高所恐怖症なのです。
一方、弟の光重朗は宮大工としての修業を続けています。
ある日、木の神だと名のるニキという女の子が現れ、彼女にみつきは恋してしまいます。
そして、彼女のために宮大工になることにします。
前に諏訪神社の御柱の木を見たことがあります。
木の一本一本に神が宿るということを実感できました。
奇想天外な内容ですが、宮大工の仕事、何百年後を見据えることにロマンを感じます。
『本屋の森のあかり 1~12』磯谷友紀
地方の支店から東京本店に異動してきたあかりは、田舎の書店との違いに右往左往する毎日でした。
本をこよなく愛する副店長の寺山杜三と接するうちに、あかりは彼のことが好きになり、告白するも撃沈。
そうするうちにあかりは名古屋へ、杜三はソウルへと転勤することになります。
二人の関係はどうなるのか・・・。
あかりというちょっとのんびり屋さんの子が書店員として成長していく様子と人間関係が苦手な杜三との二人の恋の行方が気になる作品です。
1冊の本の内容と物語が重なり、語られているところが好きです。
『珈琲いかがでしょう 1~3』
美味しい移動コーヒー屋のお話でほんわかしたものを期待して読んだら、ちょっと違いましたが、それなりにおもしろかったです。
こんな珈琲屋があったらと思いましたが、私、コーヒーを一日二杯以上飲むと胃が痛くなるようです。
匂いだけで我慢しますわ(笑)。
ここまでの漫画はお勧めですが、次の2つはちょっと誰にでも勧められない内容です。
自分の知らない世界、想像のできない世界が垣間見られるというのが、読書の楽しみのひとつですが・・・。
『先生の白い嘘』鳥飼茜
う~ん、こんな女性や男性がいるのか・・・というのが私の最初の印象です。
登場人物の特に女性、自分を大事にしなよといいたいですわ。
『酔うと化け物になる父がつらい…』菊池真理子
ここまでくると、気分が悪くなります。
私の父はまったくお酒が飲めない人だったので、人が酔っ払う姿をまともに見たのが大学に行ってからでした。
自分も飲めないので、酔う楽しさがわかりません。
酔うということは、そんなに気持ちのいいものなのですかね。
こういう親に育てられた人は本当に大変だと思います。
なんとも言えません・・・。
色々な漫画があり、読むのが楽しみです。
いい漫画があれば、どなたか教えてください。
コメント
_ ふくはら ― 2017/12/06 23時29分02秒
_ coco ― 2017/12/07 22時59分03秒
ふくはら様
続けてコメントありがとうございます。
東村アキコの漫画ではなくてもいいので、おもしろい漫画ありませんかね。
私としては彼女の絵はあまり好きではないのです。
あんなにデッサンしていたのに、活かされていないような気がします(失礼)。
先生を描いた表紙を見て、私中年の女性かと思っていましたもの(恥)。
続けてコメントありがとうございます。
東村アキコの漫画ではなくてもいいので、おもしろい漫画ありませんかね。
私としては彼女の絵はあまり好きではないのです。
あんなにデッサンしていたのに、活かされていないような気がします(失礼)。
先生を描いた表紙を見て、私中年の女性かと思っていましたもの(恥)。
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と言っても、東村アキコはこうしたノンフィクションで、冴えわたる作家です。
更に、ギャグも多少入っているところが、恩師への贖罪という極めて重いテーマを、昇華させてもいると思います。(逆にフィクションでギャグがない作品はイマイチなんですよね~)
貴女のお好みを見て、ほかにお薦めできる東村作品はありません。(笑)