大倉崇裕 『ゾウに魅かれた容疑者 警視庁いきもの係』 ― 2022/01/30
図書館に昨年7月に予約を入れといた本で、今頃やっと読めました。
テレビドラマになったりすると、読もうと思う人が増えるのか、すぐには読めませんね。
このシリーズ、今までは日本国内の事件を担当していましたが、なんと今回、海外に行きます。

いきもの係(総務課動植物管理係)の事務職員、田丸弘子が夫の命日以外の日に珍しく二日間の休暇を取りました。
彼女は休暇でもちゃんと定時連絡をする人ですが、その連絡が途切れ、いきもの係課長代理心得・須藤友三は心配になり、捜査一課の元同僚の石丸和夫に相談します。
そうするといきもの係の案件として鬼頭管理官に連絡がいったらしく、芦部や日塔まで出張ってきました。
三鷹にある弘子の自宅に行ってみると、鍵がかかっていなく、部屋の中はきちんと片付いていました。
弘子が何か手がかりを残したのではないかと探す須藤たちが見つけたのが、井の頭自然文化園のチケットの半券でした。
チケットには弘子の手により日付が書かれていました。
これが何か関係するのか…?
動物と言えば、そうです、薄圭子の出番です。
薄によりますと、その日付の前日はゾウの花子が死んだ日ということです。
ゾウと弘子?
ピンとこない須藤に薄は井の頭自然文化園に行ってみようと言います。
井の頭自然文化園では薄の知り合いの警備員から弘子が週に一度、休日に来ていたことを聞きます。
何故弘子を覚えていたかというと、はな子ファンの加賀谷みさ子という女性とよく話しをしていたからだそうです。
みさ子は病気で入院していると言うので病院に行ってみますが、意識不明でした。
病院からの帰り道、須藤たちは四人組に付けられ襲われます。
みさ子の家には亡くなった夫と息子の位牌がありました。
弘子はみさ子の代わりに彼らの墓参りをしていたようです。
弘子はみさ子と間違われて拉致されたのか?
石松が調べたところ、息子の雅彦は十年前にラオスに渡航し行方を絶っており、三年前に死亡が認められたとのことです。
薄はみさ子の部屋でみさ子がラオスのエレファントキャンプで取得したゾウ使いのライセンスを見つけます。
薄の知り合いの死神刑事、儀藤堅忍によると、弘子には渡航歴はないが、昨日監視カメラで彼女の姿が確認され、偽造パスポートを使いタイ人夫婦として出国し、ラオスに入国したと言うのです。
急遽ラオスに飛ぶことになった須藤と薄。
彼らの行き先には一体何があるのか…。
警視庁が事務員がいなくなったぐらいで管理官まで出てきて、ラオスまでの出張をさせるかという疑問はさておき、最初は面白く読んでいたのですが、段々と薄の日本語が鼻についてきて、須藤との会話がくどくて、もう止めてよと言いたくなりました。
今回は特にきついかも。
その上薄のキャラがどんななんだいと言いたくなります。
日本語はダメダメなのに、ラオス語は話せるんかい、一体どんな修行をすれば、そんな戦闘能力がつくんかい…などなどwww。
象牙の密輸とか絶滅危惧種などの自然保護のことを考えさせられるのに、そっちの方が気になってしまいました。
ラオス旅行紀だと思って読むと面白いかも。
ラオス料理は美味しいのかとかゾウに乗りたいなとか。
ゾウから落ちると怪我をしそうで、今は無理よねぇ…。
ア、最後に載っていますが、大倉さん、本当にゾウ使いのライセンス取ったらしいですよ、笑。
最近のコメント