読んだシリーズ(文庫本) ― 2023/08/30
読んだ文庫本がたまっているので、まとめて紹介します。
大分前に読んだものがあるので、内容を忘れているみたいです。

よしおさなえ 『菓子屋横丁月光荘 光の糸』
遠野守人は川越にある古民家「月光荘」の住み込み管理人としてそれなりに忙しい毎日を送っている。
両親とも幼いうちに死に別れ、育ててくれた祖父母も亡くなり、天涯孤独な身の上だったが、川越で様々な人と出会い、縁が次々と繋がっていき、彼の新しい人生が始まる。
シリーズの完結篇。
最初は家が喋るんかいと思いましたが、シリーズが続くうちに、不思議さはなくなりました。根なし草のような守人でしたが、川越が彼の居所となってくれましたね。読み終わり、彼の未来に幸あれと祈るような思いになりました。
竹岡葉月 『おいしいベランダ。亜潟家のポートレート』
なんと亜潟葉二と結婚したまもりが妊娠!でも、会社を経営する葉二には育休なんてない。
そんなわけで、まもりは里帰り出産をすることに。一方、葉二はまもりがいない間に新居に引越しだ。
どうなる亜潟家。
前回で終わったかと思ったら、嬉しい番外編です。
まもりちゃんが幸せでよかったわ。
木宮条太郎 『水族館メモリーズ』
『水族館ガール』が終わったと思っていたら、新章スタート!。
先輩の梶と結婚したした嶋由香だが、仕事は待ってくれない。
彼女が新しく挑戦したのがクラゲの企画展と同僚の子ども、ミユちゃんと一緒にするクラゲの飼育。クラゲって見る分には優雅で、幻想的でいいんですけど…。
そして次はなんとペンギン。
ペンギンのトレーニングって結構大変なんです。
私は簡単にお散歩できるんだと思ってました。ごめんなさい。旭山動物園の飼育員さん。
クラゲとペンギンについて知りたいと思ったら、是非手に取ってください。
意外な生態に驚くと思います。
賀十つばさ 『バニラなバカンス』
『バニラな毎日』の続編。
前回は白井の店を借り、料理研究家のマダム佐渡谷がカウンセラーの姪のクライアントと一緒にお菓子を作るという内容でしたが、今回はガラッと変わりました。
洋菓子店を開いた白井に不幸が次々と襲いかかってきます。
まず、店の前の道路が陥没。そしてフランスに行って愛する人と暮らしているはずのマダム佐渡谷が恋人と別れて出戻って来ます。
最後のとどめが、白井の腕の怪我。
どうなるのか、白井…と言いたくなりますが、まあ、それなりにハッピーな終わり方でした。どんなことが起ろうが、前に進もうと思えば進める。
頑張ろうと思える最後でした。
椹野道流 『ハケン飯友 僕と猫の小さな食卓』
神様から派遣された猫が人間となって孤独な坂井君と毎晩夕食を食べるというお話。
なんと今回、猫のリクエストにより、二人で一泊二日の旅行に行きます。
そこで猫の本名と過去がわかります。
そしておこもりさん(沖守さんのこと)のところでみんなでバーベキュー。
や~、いいわね。私も仲間になりたいわぁ。
中村颯希 『神様の定食屋(3)うつろう季節』
このシリーズの神様は迷惑な方です。何しろ未練を残した魂に高坂哲史の身体を乗っ取らせ、未練を晴らさせるんですから、笑。
今回魂たちが作るお料理はカレー、のり弁、ぶりしゃぶ、秋刀魚、粕漬け。
どれも美味しそうです。
魂たち以外に、元カノと再会し、定食屋反対の祖父が乗り込んで来たりと、色々と大変な哲史です。
秋川滝美 『ソロキャン! 2』
ソロキャンが流行っていましたが、始めた方はまだやっているんでしょうか?
私はヒロシさんの動画(オ!「ヒロシとエリーのワンちゃん日」がアップされてます)を見るのが好きですが、ソロキャンもキャンプもやる気がありません。そもそもトイレがない、お風呂に入れない状態が嫌なんです、と言っても大学時代はワンゲル部でしたけど…。
千晶のお母様の心配がよくわかります。ソロキャンは女子にとって不安がありますよね。変な男がいますから。
今回千晶はキャンプなんかしたことのない後輩女の面倒をみることになってしまいます。断れよ、千晶。とちょっと思いましたが、後輩女もソロキャンの良さを知ったようです。
志賀内泰弘 『京都祇園もも吉庵のあまから帖 7』
このシリーズも続いています。
もも吉さんは相変わらず相談に来る人にいいアドバイスを与えています。
舞妓になりたい娘に反対している母親に、「転ばんように教えるだけが親やない。それよりも、転んだ時に、どう立ち上がるんかを学ばせるんが、親の務めやないでっしゃろか」と言い、新聞記者になろうとする新人を、「ぎょうさん人の話、聴いて訊いて、ええ記事書きなはれ」と励まします。
どのシリーズもそれなりに面白いので、お暇な時に手に取って読んでみてください。
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