近江泉美 『教授のパン屋さん ベーカリーエウリカの謎解きレシピ』2025/05/21



薔薇が満開で、どこかのバラ園に行きたくなりますが、混んでいるのでしょうね。
近所のお庭で我慢しますわ。


熱くなったので、わんこたちが水を飲むようになりました。
兄は普通のドッグフードじゃなくウエットフード+野菜類になると痩せ始めたので、ドッグフードを水でふやけさせてやるようにしました。
吐かないかと心配でしたが、大丈夫でした。
アスリートのヨーキー弟はソファに飛び乗っていたのですが、この頃やらなくなりました。
兄は6月で13歳、弟は8月で11歳。お年なのです。


札幌にある美味しそうなパン屋さんのお話かと思って読んでみました。


おれこと福丸あさひは仕事が休みの日に気分転換としてパンの食べ歩きをしている。
昔、おばあちゃんが『フクマルパン』というパン屋を営んでいたので、おやつといえばパンだった。

ある休日に福丸はパン屋巡りをしようと札幌市時計台の方へ歩いていた。
すると幻のベーカリーといわれている、神出鬼没の移動式パン屋<ベーカリーエウリカ>の看板を見つける。
<ベーカリーエウリカ>の店主は、四、五十代の濃いグレーのスーツを着た英国紳士を思わせる男性だった。
早速、クランベリーとクリームチーズのパンを買い、その場で食べてみると、「ふつう」だった。
つい声が出てしまい、「ふつう」とは何だと店主に絡まれている時に、警察がやって来て、尋問される。
着ていた派手なパーカーのせいで、昨晩、観光客にケガをさせた犯人と思われたのだ。
困っていると、紳士にパンを改良するアイデアを授けてくれるなら、無実の証明をしてやろうといわれる。
お願いすると、紳士は何だかんだとパンと工学の蘊蓄をたれ、脱線するので、ただの変人かと思っていると、三つの質問をしてきて、答えを聞いた後に見事に福丸が無実であることを証明する。
その上、驚いたことに、福丸の職業まで当ててしまう。

この紳士は亘理一二三という国立大学工学部の教授で、大学に副業申請をして、パン屋を営んでいた。
紳士は「工学とパンはよく似ている」といって説明するのだが、福丸にはちんぷんかんぶん。(私もw)
このことが縁となり、紳士がホームズであさひがワトソンという関係ができあがり、パンと工学を組み合わせ、推理し謎を解いていく。

クリームパン、チョココロネ、ちくわパン、あんパンと美味しそうな日本のパンが出てきます。
私は北海道出身ですが、ちくわパンは食べたことがないです。
1983年に札幌市豊平区の「どんぐり」というパン屋さんが開発したそうで、このお店は今もあるそうです。


こんな感じのパンらしいです。(写真はフジパンのHPよりお借りしました)
フジパンは明太マヨのようですが、元祖はツナマヨみたいです。

ちなみに「エウリカ(Eureka)」とはギリシャ語で「わかった!」、「発見した!」という意味です。
いかにも亘理教授がつけそうですね。

シリーズ物らしいので、次も美味しいパンが出てくるでしょう。
お腹が空いていると、無性にパンが食べたくなるので、気をつけて読んでくださいね。