劇団四季 「トロイ戦争は起こらないだろう」を観る2008/09/06

「トロイ戦争は起こらないだろう」はフランス外交官のジャン・ジロドゥが、世界が第二次世界大戦に向かっている時期に作ったそうです。

トロイでは戦争が終わり、平和への期待に満ちていました。
王子エクトールは戦場から愛する妻アンドロマックの元へと帰ってきます。
しかし、帰国してすぐに弟のパリスがギリシャ国王メラネスの妻、エレーヌを誘拐してきてしまったことを知ります。
ギリシャはエレーヌを返さなければ戦いを挑むと言ってきました。
戦争の空しさを知ったエクトールとアンドロマックは戦争を回避しようとし、エレーヌをギリシャに返そうとします。
しかし、美女エレーヌの魅力のとりこになっているパリスや王プリアム達は返すまいとします。

ギリシャからユリスがエレーヌの引き渡し交渉にやってきます。
エクトールと女達の願いは叶うのでしょうか。

「ハムレット」に出ていた俳優が結構でていますね。
ハムレット役の田邊真也がパリスで、オフェーリア役の野村玲子がエレーヌです。
田邊さんはハムレットやパリスなどがはまり役ですが、どうも野村さんのオフェーリアとか絶世の美女エレーヌは無理があるような。(「李香蘭」はもちろん最高ですが)
アンドロマック役の女優さんの方がよかったです。
あ、「南十字星」の保科役阿久津さんががんばっていました。

絶世の美女に囚われた男たち対平和を望む女性たち。
馬鹿だか利口だかわからないエレーヌ対エクトール。
ギリシャのユリス対トロイのエクトール。
これらの人たちの言葉のバトルの展開がおもしろいです。

エクトールの努力もむなしく、最後は戦争へとなだれ込んでいく様子を見ると、人間の愚かしさを思わずにはいられませんでした。

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_ よしなしごと - 2008/09/23 10時36分41秒





 今回は平日だったのですが仕事を早めに切り上げ、劇団四季の芝居、トロイ戦争は起こらないだろうを観劇してきました。
 いろいろと(僕にとって)曰く付きのある自由劇場なので、ドキドキしましたが、今回は何もなく無事に帰ってこられました。