帚木蓬生 『千日紅の恋人』2008/10/30

帚木蓬生はそろそろ終わりと言いながら、読む本がなくなると手にとってしまいます。
今回のこの本は、失敗でした。
彼の書いたものの中では、一番軽い内容です。
何と言っても、ラヴ・ストーリーですから。

38歳、バツ2の宗像時子は父が残した古いアパートの管理人をしています。
彼女にとって、このアパートの住人が家族のようなもの。
普通では考えられないのですが、金儲けよりも住人のことを思って管理をしています。

ある日、新しい入居者がやって来ます。
スーパーに勤めている有馬生馬という好青年です。
後はどうなるのかはわかりますよね。

2005年に出版されたそうですが、なんか一昔前の恋愛観ですね。
時子が好きで歌う「サイゴン・スコール」の歌詞を見ると、吹き出したくなります。
一体いつの歌なのかしらねぇ。
帚木さんの本は、これから医療問題や第二次大戦以外のものは読まないようにしますわ、笑。