「ザハーロワのすべて Bプログラム」を観る2009/05/02

昨夜のザハーロワさんは、相変わらずスタイル抜群。
彼女の「白鳥の湖」と「ライモンダ」を見ているのですが、古典作品の時とまったく印象が違いました。
顔は・・・?
というのも、オペラグラスを忘れちゃったんです。残念。
となりに座ったカップルの話が聞こえたのですが、微笑ましいものでした。
女性が、「男の人が意外と多いわねぇ」というと、男性、「(ザハーロワが)かわいいからだよ」。
そうなんですか。あなたのとなりは?

      《カルメン組曲》
 カルメン:スヴェトラーナ
 ドン・ホセ:アンドレイ・ウヴァーロフ
 闘牛士:アルテム・シュビレフスキー
 コレヒドール:ヤン・ヴァーニャ
 運命:オクサーナ・グリャーエワ

話の筋はなんとなく知っていたのですが、コレヒドールは一体誰?と見ながら頭の中は???。
どうも調べてみると、ドン・ホセの上司らしいのですが、どういう役割なのでしょう?
二人の悲劇を見守る役でしょうか?
気になったのは、ウブ(短縮しちゃった)の衣装です。
ピチピチの黒いタイツの上に真っ赤なポンチョ?チョッキ?のようなものは、ちょっと・・・。
アンコールでもこの衣装でした。
男三人に囲まれて、うらやましい限りです。三人とも、背が高く、足が長くて、目の保養になりました。(おばさん視線です)
それで、バレエ自体は?と聞かれると、う~ん、どちらかといえば私は好きじゃない作品でした。
あまり悲劇という一点に向かっていくという圧縮した緊張感が感じられなかったからです。

     《パリの炎》 第2幕のパ・ド・ドゥ
 ニーナ・カプツォーク
 イワン・ワシーリエフ

イワン君の「ドンキ」を見て、すごい若手が出たと思っていたのですが、今回も回るわ、回るわ、飛ぶわ、飛ぶわ・・・。
でも彼、「ドンキ」の時にはわからなかったのですが、昔の日本人男性ダンサーのような体型ですね。
背が低く、太ももに筋肉がつきすぎです。
まあ、それじゃなければ、あんなに飛躍はできないのでしょうが。
他の3人の男性ダンサーがスタイル良すぎだったので、なおさらですわ。
王子役にはなかなかなれないでしょうね。
でも、彼が出てくると、会場大盛り上がり。
私の前のおばちゃん、前のめりになり、頭の上で手をたたいていました。(ちょっと迷惑)

     《トリスタン》 デュエット
 スヴェトラーナ・ザハーロワ
 アンドレイ・メルクーリエフ

小説『トリスタンとイゾルデ』は相当昔に読んでいますが、騎士トリスタンと王妃イゾルデの道ならぬ恋を描いた作品です。
普通のバレエ作品にはない振付があって、大変だったとパンフに書いてありました。
私はこういう作品が好きです。
最後、二人が後ろ向きになり、遠ざかっていくというシーンが印象的でした。

     《エスメラルダ》 パ・ド・ドゥ
 オリガ・キフャーク
 ヤン・ヴァーニャ

美しい踊り子エスメラルダが士官フェビュスの婚約を聞き、失意の中で踊るらしいのですが、どうもそういう感じが、私には感じられません。(今回だけでなくて・・・)振付のせいかしら?
全幕見るといいのかもしれませんね。

     《ブラック》
 スベトラーナ・ザハーロワ
 アンドレイ・メルクーリエフ

この公演で一番気に入った作品です。
ザハーロワがすっごくカッコいいのです。
古典作品ではみられない彼女の一面発見です。

     《ジゼル》 第2幕のパ・ド・ドゥ
 ネッリ・コパヒーゼ
 アルテム・シュピレフスキー

いわずと知れた『ジゼル』です。
この場面では周りにウィリ達がいるのかしら?こういうガラで、そういう雰囲気をだすのは難しいでしょうね。

     《クレイジー》
 イワン・ワシーリエフ

またまたイワン君、大活躍。若さ爆発です。
彼はコンテンポラリー向きかも。

 《ヴォイス》
 スヴェトラーナ・ザハーロワ

ヴェルディのオペラ、「シチリア島の夕べの祈り」から、公妃エレナのアリアに合わせて踊りました。
ユーモラスな振付です。
ちょっと最後の盛り上がりに欠けましたが。

最後に全員が舞台に上がり、何回もアンコールに答えてくれました。
印象的だったのは、舞台より、観客でした。
前のおばちゃん、またまた大盛り上がり。
また前のめりになり、何故か興奮すると座高が高くなり、私は舞台が見ずらくなり、興奮が最骨頂に達すると、頭上の拍手。
最後はとなりに座った見ず知らずのおばちゃんと感動を分け合っていました。

ザハーロワを見て、天は二物を与えるんだとつくづくと思いました。
普段の公演では見られない彼女を見られてよかったです。
が、ちょっと物足りなかったです。
Aプロは「ドンキ」で盛り上がったようですが・・・。

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