『アンドリュー NDR114』を見る2011/01/05

昨日、東京国立博物館に行ってきました。
と言いたいところですが、前まで行ってきました。
月曜日開館だったら次の火曜日が休みということを、すっかり忘れていました。
年頭だから休まないだろうという思い込みもあったのです。
「風神雷神図屏風図」や浮世絵など見たいものもあったのですが、再度行くかどうか考え中です。


マーティン家に家事用ロボットNDR114が届きました。
子どもは2人の娘。長女はアンドリューをロボット扱いし、使えるものなら使ってやれという感じ。
わざわざアンドリューを部屋まで呼びつけ、窓を開けさせ、「飛べ」などと言うんですから。アンドリューはロボットですから、人間の命令には素直に従います。

ところが次女のリトル・ミスは違いました。
アンドリューにお父さんからもらった宝物の硝子の馬を見せ、渡してくれたのです。残念ながらアンドリューの指は硝子の馬を持てるほど繊細ではありません。
馬は落ちて割れてしまいます。
悲しむリトル・ミスの姿を見て、アンドリューは木で馬を彫るのでした。
アンドリューの彫った馬はリトル・ミスの新たな宝物となったのです。


この馬をみたマーティンさんはアンドリューが普通のロボットではないと見抜き、彼に時計作りを勧め、色々なことを教えるのでした。

やがて時が過ぎ、リトル・ミスはお年頃になります。
結婚を申し込まれた時、アンドリューに向かって、「本当に好きな人とは結婚できないの。だからこのプロポーズを受けるの」というリトル・ミスでした。

人間は老い、去っていくのに、アンドリューは変わりません。

やがてアンドリューは人間になりたいと思い始めます。
自由を得、自身の体をアップグレードしたりしますが、それでも満足できません。
彼は淋しいのです。人間ではない、かといってロボットでもない自分。
やがて自分と同じロボットが他にもいるかもしれないと始め、NDR114型ロボットのリストを手に入れ、旅を始めます。

彼と同じようなロボットは存在しませんでした。
しかし、旅は無駄には終わりませんでした。NDR114を作った博士の息子で自身もロボットを作っているルパートと出会うのです。
資金がなく、研究が続けられないというルパートに資金援助をし、研究を続けてもらうことにしたのです。


顔が人間と同じになったアンドリューは久しぶりにリトル・ミスに会いに行きます。リトル・ミスは老いていましたが、そこにはリトル・ミスとそっくりの孫娘ポーシャがいました。
始めはアンドリューを受け入れなかったポーシャですが、リトル・ミスの死後、アンドリューと親しく付き合うようになり、いつしか二人は愛し合うようになります。

アンドリューは部品をすべて人口臓器にし、人間と同じように食べたり、感じたりできるようになります。
でも、たった一つ、アンドリューが人間と違うことがあります。

それは、死なないということです。

法廷でアンドリューは自分を人間と認めて欲しいといいます。しかし、法廷は彼が不死であることから人間とは認めませんでした。

人間と認められないまま、年月が過ぎ、ポーシャも老いていきます。
アンドリューはポーシャに人口臓器を勧めますが、彼女は断ります。
彼女は不死を選ばなかったのです。
ポーシャの決心を聞き、アンドリューが選んだことは・・・。


この映画は高校生の男の子が勧めてくれたものです。「絶対に泣くよ」と言っていましたが、本当に泣きました。かわいいですよね。『アンドリュー』を見て泣く男の子なんて。

時の移り行くさまが単調に感じることもありました。なんといっても200年にわたる話ですから。
人間は寿命があるからいいんですね。寿命があるから、一年一年がかけがえのないものになるのですよね。

この映画、とっても教科書的な英語表現が多いので、英語を勉強しようと思う人にいいと思います。

ロビン・ウィリアムズがいい味だしてます。
あ、ルパートのところにいた女のロボット、ガタティアというんですか。五月蠅いけれど、陽気でキュートです。家にも彼女のような家事用ロボット欲しいです。