海堂 尊 『モルフェウスの領域』 ― 2011/01/07
「”バチスタ”シリーズに連なる最先端医療ミステリー」という帯に惹かれて買ってしまわない方がいいですよ。
というのも、最初の方の涼子の独白などに海堂さんの悪いところが出てしまった感じで、私には退屈でした。途中でお馴染みの面々が出てきて、やっと安心して読めました。
というのも、最初の方の涼子の独白などに海堂さんの悪いところが出てしまった感じで、私には退屈でした。途中でお馴染みの面々が出てきて、やっと安心して読めました。

どういう最先端医療かというと、現在の医療では治せない病気があり、後何年かしたら治療法が確立できるということがわかった時、病人が自らの病気の進行を遅らせることを目的にコールドスリープに入り、治療が確立した時に目覚めるというものです。
「モルフェウス」とは「眠りを司る神」。
未来医学探究センターに涼子が非常勤として着任したのが2010年10月。
彼女は「モルフェウス」と名付けたコールドスリープに入っている少年、『スリーパー』の維持・管理をやっています。
彼女の毎日は孤独で単調。ただ「モルフェウス」のために、彼女は時を費やしているだけ。
やがて「モルフェウス」の目覚める時が来ます。
涼子は「モルフェウス」を守るために、あることを選択します。
東城大学医学部付属病院の高階病院長、「愚痴外来」田口医師、看護師翔子が登場します。
ミステリーというよりSFですかね。
この話、次にどう繋がっていくのかしら?
私は天城のハートセンターの方が興味があったのですが・・・。
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_ じゅずじの旦那 - 2011/04/28 10時07分35秒
NHKでは「マドンナ・ヴェルデ」がドラマ化されてるし、海堂さんものはあいかわらずの人気ですね。でもちょっと、食傷気味でもありますけど・・・「ハイパーマン・バッカス」のアツシが5年の眠りから目覚めた。 まずは来訪記念にどうかひとつ! 人気blogランキング【あらすじ】日比野涼子は桜宮市にある未来医学探究センターで働いている。東城大学医学部から委託された資料整理の傍ら、世界初の「コールドスリープ」技術により人工的な眠りについた少年・佐々木アツシの生命維持を担当していた。アツシは網膜芽腫が再発し両眼失明の危機にあったが、特効薬の認可を待つために五年間の<凍眠>を選んだのだ。だが少年が目覚める際に重大な問題が立ちはだかることに気づいた涼子は、彼を守るための戦いを開始する・・・「ナイチンゲールの沈黙」で、レティノという失明する病気にかかっていた9歳のアツシは、新薬の認可がおりることを信じて5年の凍眠をしていた。それをケアするのは日比野涼子。5年間の凍眠を終え目覚めが近づいた時、涼子はある問題に気づいてしまった。その問題は、この新しいシステムをつぶそうとする厚生労働省の考えでもあった。新しいことを認めようとしない官庁に対して、涼子がとった手段とはなんと美しいドラマなんでしょうか。という、感じがする本海堂さんの数あるドラマから、よりすぐりの脇役を集合させ、人間の根源を問う秀逸の一冊。でも、あいかわらず厚労省に対しては過激な対応ですねぇ。もっとも近未来の技術ですから、実際どうかはわかりませんけど。まぁ、自分としてはちょっと神の領域に入る技術は必要悪だと思っておりますが。次はステルス・シンイチロウ、曽根崎教授のドラマが読みたいものだ、、、の、ポチッ ノルガ共和国の医務官って、、、渡海かなぁ?
JUGEMテーマ:読書
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_ ご本といえばblog - 2012/04/07 11時14分57秒
海堂尊著 「モルフェウスの領域」を読む。
このフレーズにシビれた。
勇者が発見した宝石を、愚者がよってたかって色褪せたビー玉に変えてしまう。
[巷の評判]
海堂尊非公式ファン ...
このフレーズにシビれた。
勇者が発見した宝石を、愚者がよってたかって色褪せたビー玉に変えてしまう。
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