荒川 弘 『銀の匙 1』2011/08/24

『銀の匙』は北海道の農業高校の話です。


この本を読んで、北海道のすべてがこのようだと思わないでください。北海道にも都会はあるし、町もあります。私の育った家の周りには牛も羊もキタキツネもヒグマもシカもいませんでした。足立区の亀有みたいなもんよ。(ってどんなん?)

しかし、ここ、大蝦夷農業高校には豚も牛も馬も鶏もヒグマもいます。

主人公の八軒勇吾は札幌の中学校出身。特に農業をやりたいからといって大蝦夷農業高校に入ったわけではありません。一巻には詳しく書かれていませんが、どうも地元の高校へ行きたくない何かがあったようです。
この高校を選んだのは寮生活ができるからだとか。
同級生たちは家が農家や酪農をやっていて、農業高校で何を勉強したいか、何になりたいかという明確なビジョンがあります。でも八軒には何もありません。とにかく成績で一位を取ること。なんか目標低くないかぁ。

大蝦夷農業高校は広いぞ!
実習農地・実習農林含めた敷地面積は全国一。一周20キロだとか。なんか実感わかない数字です。

まるっきりの都会人の八軒が農業高校で体験することが私にも初めてのことなので、「ふむふむ」(パクリだ)と言いながら読んでいます。

ご飯途中の人、読むの止めてね。
鳥の卵ってどこから産れると思いますか?

正解:鳥の肛門

そうなのか・・・。だからキレイに洗うのね。ちなみに相棒は知っていました。

都会人八軒が学んだこと。「先入観はいかん」。そう、何事も先入観で判断しないことが大事ですね。

馬に乗った時の感動や豚の子供のこと、獣医さんの話など、なるほど深いと思うことがたくさんあります。漫画だからといって侮るなかれ。

題名の『銀の匙』はどういう意味でしょうか。
大蝦夷高校の食堂の入り口に「銀の匙」が飾ってあります。だんだんと理由がわかってくるのでしょうね。

こんな高校生活、したかったわぁ・・・。
実は私、高校時代に『野生のエルザ』に感動して獣医になりたいと思った人ですから。

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