柚月裕子 『臨床真理』 ― 2014/08/06
夕方、犬と散歩していると、お祭りがありました。

盆踊りと屋台がでているようです。
犬連れでは中に入れないので、外からチラッと見ました。
手前にいる男性たちは花火の用意をしています。
おじいさんがお酒を手に座って、遠くから見ていました。
故郷の祭は年々すたれていっていますが、盆踊りは今でもしているのかしら?

柚月さんが「このミス」大賞を受賞したデビュー作です。
臨床心理士になったばかりの佐久間美帆は、藤木司という二十歳の青年を担当し、カウンセリングをすることになります。
カウンセリングでは、彼は何も言わず、目を閉じて座っているだけでした。
福祉施設で一緒に暮らしていた少女の自殺を受け入れることができず、彼女が何故死ななければならなかったのか、その理由を知りたいようでした。
美帆は彼の力になるために、警官である同級生の助けを借りて、少女の死について調べてみることにしますが・・・。
「共感覚」という不思議な能力を持っているのが、司です。
声に色が見えるのです。
嘘を言っていると「赤」、真実を語っていると「白」、エネルギーが満ちる色は「橙」・・・。
この能力のため、彼は他の人から自分を偽り、その結果として不幸な生活を送ることになってしまいました。
デビュー作ですから、話の筋がほぼわかってしまうのは、仕方ないでしょう。
二作目の『最後の証人』が書けたということは、力がある人なのでしょうね。
女・横山秀夫と思ったら、横山さんのファンなんですって。
作風に似た所がありますものね。
これからどう彼女独自のものを書いていくのか、興味を持って読んでいきます。
私がブログを書いていると、わんこは足元で伏せをしたり、クレートに入ったり、私の足をなめたりと落ち着きがありません。
アレ、いない、と思って探すと、またスヌーピーの犬小屋に入って、ジッと私を見ています。

撮影をすると、ポーズをとってくれました。
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