新野剛志 『迷える空港 あぽやん3』2017/06/03



あぽやんシリーズの『あぽやん』、『恋する空港 あぽやん2』に続く三作目です。
読むのも四年ぶりで、内容忘れてますけど(笑)。

なんと、今回は今までのような明るさのないお話です。
というのも、空港業界もリストラの嵐が吹き荒れています。

遠藤の勤める大航ツーリストも親会社の経営破綻のため成田空港の営業所が廃止されることになり、リストラされる人が続出。
遠藤はなんとかして空港に来るお客さんに影響がないようにしようと走り回りますが、業務提携する先の会社の部長がなんか裏でやっているような・・・。
頑張り過ぎて、とうとう遠藤は空港へ行けなくなってしまいます。
心の病ですか・・・。
仲間たちは遠藤が必ず戻ってくれると信じ、自分たちの仕事を続けます。

いつ自分の勤めている会社がつぶれてしまうのか。
いつリストラされるのか。
全く先が見えない世の中です。
そのために力をつけておかなくてはと思っても、なかなか難しいものがありますね。
例え定年まで勤めあげられても、今度は年金がちょびっとですかぁ。
まともに考えると暗くなる世の中だけど、どんなことの中にも幸せを見つけられ、小さな幸福感を積み重ねられるようにならなくては、辛いだけです。

遠藤君の未来に何があるのか。
心配ですが、明るいものであって欲しいものです。

遠藤にマッサージ師が旅行について話している言葉を載せておきます。

「海外旅行っていいですね」「・・・国が違うから当たり前なのかもしれないけど、僕にはそれ以上の別世界に思える。時間を飛び越して、過去にも未来にもいけるような気すらすることがあるんです」
「別世界にくることで、病気であることを忘れられる。あるいは、閉ざされた未来を補完することができる」

海外旅行には今は犬たちがいるのでなかなか行けななくなりました。
海外で感じる柵がなくなった感じが好きです。
外国って別世界なんで、それがいいんです。
また、行きたいですね。



今日はまともに寝ています(笑)。
ベッドを夏用にしなくては。

狂犬病の注射をしに行ったら、診察台にのるのが嫌らしく、ママに抱いてと言ってきます。
後足は診察台、前足はママのお腹という恰好でお尻に注射されました。
甘えん坊です。