読んだ漫画2021/03/21



須藤佑実 『夢の端々 上下』
現在から過去へと時が戻って行きます。
85歳、認知症の老女のところに友人が来るところから話が始まります。二人の間に一体何があったのか。次々と明かされていく過去の出来事…。まるで推理小説を読むようなドキドキ感があり、最後に過去から現在まで時を辿っていきたくなります。

須藤佑実 『包帯少女期間』
百合作品だそうですが、短編集で思春期の少女の気持ちがよく描かれていると思います。私にはわからない世界ですが、中学校、高校と女子校に行った人ならわかる気持ちなのかもしれませんね。

南Q太 『ピンクペッパー 1~2』
結婚なんかしないと思っていたのに、30代半ばで同業者のバツイチ桃内君と出会い、結婚。彼に内緒で子作りしちゃいましたが、最初の子は育たず、二子目を無事出産。親子でスローライフしてましたが…。
なんかいい感じの桃内一家です。

清水ともみ 『あいの話』
チンピラ星野が拾った6ヶ月ぐらいの目が見えない女の赤ちゃん。
なんと星野が本気で育てることにします。ちゃんと働き始めるのですが、夜泣きで起きれず、遅刻ばかりしては首を切られる始末。
高校の同級生の女医さんの協力もあり、何とか育児も軌道にのったかという時に…。
それほど目新しくないお話ですが、キュンときます。

ミサヲ 『オペ看 1』
オペ看とは、「手術室看護師」の通称です。
看護師になったばかりの林あきこ、22歳はドラマで観て、カッコいいと思い、イケメンドクターと触れ合う機会が多そうという単純な理由でオペ看になります。しかし世の中そうは上手くいきませんよね。
新人オペ看のアルアルと成長物語かな?

広田奈都美 『ナースのチカラ~私たちにできること 訪問看護物語~4』
同じ看護師を描いた作品でも、こちらは真面目なお話です。
今回はコロナ禍の訪問看護師や病院看護師の苦悩や喜び、小児の看護の大変さなどがメインです。

井ママレ 『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり 6』
小児科病棟の担当になった葵が今回関わるのは、てんかんで親との葛藤を抱えた妊婦と予防接種を拒否する妊婦です。
帰省した葵は家の猫を連れていった動物病院でお手伝いをします。普通の動物病院には薬剤師はいませんが、動物に人間の薬を与えているので、動物のことを考えると薬剤師が必要ではありますよね。

森 薫 『乙女語り 13』
旅を続けているスミスとタラスたちは双子のライラとレイリの村を再訪し、彼女たちのたってのお願いで、お客として迎えられることになります。
初めてのお客様に喜ぶ二人とその夫たちでしたが、プレッシャーがすごくて、後悔することになります、笑。
その後ブラハの近くに住んでいる家族のところに行こうとしますが…。
そろそろ物語も終わりに近付いているのでしょうかね。

田村由美 『ミステリと言う勿れ 8』
美術館に行くと、変な強盗がいるし、フルーツサンドを食べに行ったら変な事件の話を聞くし、なんか運の悪い整くんです。
ライカさんと千夜子さんの謎が判明。
そして理紀から双子を見分けてくれという頼みが…。

井上佐藤 『10 DANCE (6)』
杉本信也と鈴木信也の関係に変化が。もう元には戻れない二人…。
そんな頃、鈴木のところにパトロンになったというマックスがやってきます。マックスは鈴木より杉本の方がいいといいますけど。
そして杉本は鈴木をオーエンに託し、自分は…。
いよいよクライマックスか?

おざわゆき 『傘寿まり子 15』
80歳で家出したまり子でしたが、街で偶然、嫁の彩花と出会い、幸田家がピンチであることを知ります。
家を出たんだから、ほっとけばいいのにね。一度幸田家は決壊してしまった方がいいと思いますけど。
さて、どうするまり子。

清水ともみ 『私の身に起きたこと』『その國の名を誰も言わない』
新疆ウイグル自治区で何が行われているのか。
その一端を知ることができる漫画です。
是非、読んでみてください。

他に『ましろのおと 27』、『ランウェイで笑って 20』、『グランマの憂鬱 8』、『舞妓さんちのまかないさん 16』、『DOG SIGNAL 5』を読みました。それぞれ岐路にさしかかっているようです。
どの作品もお勧めです。


夫がランチにサンドイッチをご所望なので、この頃はパン屋さんから宅配してもらっています。ホームベーカリーのパンはまずくはないけど、美味しくもないものね。


今回はドイツパンにしてみました。(もっとあるけど)
久しぶりに食べるライ麦パンは飲み物がないと食べずらいですわ。

読んだ漫画2021/02/26



よしながふみ 『大奥 第十九巻』
なんと『大奥』が描かれ初めてから16年が経ったのですね。
徳川将軍が女ということが、とっても斬新で驚いたものです。
最後に女の歴史が男の歴史へと書き換えられてしまいますが、ジェンダーというものは難しいものです。
よしながさん、お疲れ様でした。
次は『きのう何食べた?』の続きを期待して待っています。

石塚真一 『BLUE GIANT EXPLORER 2』
ヨーロッパからアメリカに渡った宮本大は、西海岸シアトルから南部へと足を踏み入れていきます。アメリカではジャズはもはや過去の音楽なのか?
世界一を目指す彼は過去の遺物なのか?

日本でも数少ないジャズファンに送る漫画です。是非一読を。

いくえみ綾 『ローズローズィローズフルバッド』
漫画家正子は少女漫画を描きたかったのに、おすもうに憧れるケーキ職人見習い「ファブ郎」でウケて17年。40歳になり、妹の直子と暮らしていましたが、妹が結婚するので一人暮らしになります。
少女漫画が描きたいという気持ちがだんだんと強くなり、編集者にも言うのですが…。
そんな時にたまたま喫茶店で隣あった男の子の父親でドラマ制作をしている鷹野に出会い、久々の胸キュンです。
甦るか少女漫画魂!?

波津彬子 『雨柳堂夢咄 18』
骨董店「雨柳堂」には様々な想いを持った品々が集まります。
主人の孫息子の蓮はその想いを感じ取れる不思議な力があります。
彼とその品々の想いが織りなすお話です。
不思議な魅力を持った漫画です。1991年から続く傑作です。

Cuvie 『絢爛たるグランドセーヌ 17』
イギリスのロイヤル・バレエ・スクールに入学した奏は、ロイヤルバレエ団の年末公演に「くるみ割り人形」のネズミ役で出演することになります。
学校の方では振付コンクールがあり、ルームメイトのキーラがエントリーし、奏たちが踊ることになるのですが…。

こんなにバレエ・スクールで学ぶ子たちは仲がいいのでしょうか?先生たちもいい人たちで、こんな学校で学べるといいですね。
奏がどんな風に成長するのか楽しみです。お勧めのバレエ漫画です。

水谷綠 『こころのナースの夜野さん 3』
今回のテーマは薬物依存症とDV、そしてコロナ禍での精神疾患を持った患者たちです。
患者に告られた夜野さんはどうするのかしら?

東元俊哉 『プラタナスの実 1』
ちょっとかわった小児科医・鈴懸真心。彼はおかっぱのYoutuber。「まこチャンネル」やってます。
川崎市立中央記念病院でアルバイトをしています。今日も様々な親と子がやってきます。
子どもが好きだけではやっていけない現場で、どう真心は親と子に向き合うのでしょうか。彼自身の親子関係も色々ありそうです。

ヤマシタトコモ 『違国日記 7』
おとうさんがどういう人だったかで悩む朝でしたが、軽音部に入り、新入生勧誘のために歌うことにします。彼女なりに少しずつ世界を広げています。
一方、男たちは「男社会の洗礼」に悩んだ過去を話し合います。
自分とは何か。解けない謎ですよね。

ひるなま 『末期ガンでも元気です 38歳エロ漫画家、大腸ガンになる』
著者が言っていますが、ステージ4と言われても末期ではありません。
無責任な人の書いた書籍やネットや知人からの情報は参考程度にして、かかりつけの医師や薬剤師の指示を最優先にするようにとのことです。
病気は人それぞれということですね。

いくえみさんの話がどう転ぶか、次回が楽しみです。


我家の犬たちは相変わらず元気です。
今日もかまってくれと五月蠅いです。


兄はソファーの上でお座りしています。写真を撮ろうとすると、いつものようにカメラから目をそむけます。毛がモジャモジャ~。次のトリミングは?

弟は持って来いで駆けずり回ります。
時間を見て切り上げないと、永遠に続きます。ハアハア言いながら、遊ぶのを諦めません。人間の40歳はこんなに走れませんわね、笑。


ソファにママが座っていると、兄を押しのけ膝に乗ってきます。
今日もカメラ目線の弟です、笑。

埜納タオ『夜明けの図書館』終わる2021/02/17

マスクが潤沢に売っているこの頃。色々なメーカーのを買って、どれがいいのか試しています。
今日ビックリしたのが、シャープ、また当たっちゃいました。これで5回目(かもっと)。最初は嬉しいので、買っていたのですが、今は他のマスクもあるので、もういりません。
パナソニックのマスクは、発売当初はなかなか買えませんでしたが、買えるようになっています。
今はネピアの長時間フィットマスク「密リスクの高い予定の日に」が欲しいのですが、なかなか当たりません。
昨年のマスクがない時のトラウマか、マスクを1年間ぐらい買わなくていいぐらい溜め込んでいます。マスクのコレクターか、笑。



図書館の仕事のうちのレファレンスサービスを描いた漫画です。
7巻が出ましたが、これで最後のようです。
市立図書館で働く新米司書・ひなこが、日々利用者からの質問に答えようと奮闘する姿が描かれていましたが、今回は最後なので図書館が行っている他のサービスについて描かれています。(間違いがあったらご指摘ください)

まず学校教育支援サービス。
学校図書館に資料の貸出をしたり、学校図書館司書や先生方に対する支援があるようです。
漫画ではあまり使われていない学校図書館に派遣された司書の苦労する様子が描かれています。
例えば分類番号が統一されていなかったり、同じ本が何冊もあったり、古い資料がそのまま置いてあったりするので、分類番号の統一や配架の見直し、本の除籍・廃棄、選書等色々としなければならない仕事が多そうです。
それ以上に図書の係の先生との関係構築が一番難しそうです。先生も担任をしていたり、授業等で忙しいですから、図書室なんかに関わっていられないですよね。
今は色々な子どもたちがいるので、その対応も大変そうです。図書で調べ学習をしている時に先生が子どもたちを放置している場面が描いてあって、授業は先生がやるものなのに司書に任せられても困るよなぁと思いました。
小学生の低学年の子は図書の時間が好き、特に読み聞かせが好きとか言っていたので、学校図書館司書もやりがいがありそうです。

図書館は地域資料収集とか情報提供サービスというのもしているようです。
漫画では災害史保存について描かれていました。
葵の働く図書館で「暁月豪雨災害記録集」を作成することになり、証言を募っていました。子どもを20年前の災害で亡くした女性がたまたま訪れ、自分の住んでいた花岡地区に2000年の災害以前に災害があったのかどうか聞いてきました。葵は地域資料を当たりますが、どの資料を当たってもわかりませんでした。しかし同僚の何気ない一言により手がかりが得られます。
昔の資料を大切に保存しておくことは大事ですが、保存しておくだけではなく、その情報を必要とする人に的確に渡るようにしなければなりません。図書館は情報発信の場でもあるんですね。

図書館では子育て支援もしています。例えば”赤ちゃんタイム”とか”ブックスタート”とかお話会とか、それぞれの図書館によって名前が変りますけど。
どの図書館でも子育て関係の本(妊娠、出産、育児、しつけ、家庭教育等)はコーナーにまとめて置いてあるので、探しやすくなっています。
お子さんのいる方は児童館もいいけれど図書館にも行って、どんな本があり、何をやっているのか見てみるのもいいかもしれませんね。

『夜明けの図書館』の最後は「お勧めの本」についてです。
あまりよく知らない人に「面白い本ない?」とか「お勧めの本は?」とか聞かれても困りますよね。人の趣味・趣向は様々ですから、色々と質問してその人のことを知ろうとするのですが、子どもなんかは質問をするとすぐに「めんどくさいからいい」とか言って話になりませんよね、笑。
図書館の司書さんはどうやって本を選んでいるんでしょうね。今度聞いてみましょうかしら(きっと嫌がられるわね)。
さて、葵さんが女の子の「社会人になる前に読むような本ってありますか?」にどう答えているのか、そして同僚の大野さんへのお勧めの本は何なのか、お手並み拝見です。

図書館の仕事って本の貸し借りだけだと思っていましたが、他の役割もあることがわかった漫画でした。
レファレンスはそう簡単にはできないことですねぇ。それだからこそやりがいがありそうですけど。
今私は図書館には予約した本を借りに行くだけなのですが、他の使い方も考えてみたいです。近所の図書館を調べてみてもあまりたいしたサービスが無いようですけど…。


弟犬の変顔です。


なんでこんな顔になったのかしら?

読んだ漫画2021/01/31

読んだ漫画がたまりすぎたので、サクッと紹介します。


雨瀬シオリ 『ここは今から倫理です。1~5』
高校の倫理と言えば、受験に関係ない授業だったので、みんなセッセと内職をしていました。私には読書の時間でした。(先生、ごめんなさい)
夏休みに一冊本を読んでレポートを出すように言われたので、アランの『幸福論』を読んだような…。
この漫画のように若い、イケメン教師だったら授業を聞いたかしら?余計にみんな話なんかきかないで騒いだかも。
底辺校でそれぞれに問題の持った生徒たちに、倫理の教師・高柳が真摯に人の道を説いていきます。
年を取った今だからこそ高柳の言葉を面白いと思うのかもしれません。
NHKでドラマにしているようです。

竹内七生 『住職系女子 1~6』
美鶴は愛人と一緒に失踪した父親の代わりに実家の寺で副住職を勤めています。
ある日、父と失踪したはずの愛人、宮前理沙子が寺にやって来て異母弟の律を寺に置いていきます。初めて会う弟とどう接したらいいのかと戸惑う美鶴。どうも律は理沙子から虐待を受けていたようです。祖父の住職や周りの手助けにより、徐々に律も寺暮らしに慣れていきます。しかし、また理沙子が現れ…。
「虐待の連鎖」を断ち切るということは、なかなか難しいことですね。美鶴たちのような善意の人たちが常に側にいるとか限りませんから。

加藤えり子 『こはる日和とアニマルボイス 1~5』
母が亡くなり、身寄りのなくなった小陽は、一年間だけ一緒に過ごした母の元結婚相手の佐伯の家にお世話になることになります。
佐伯家には様々な動物たちが勝手に出入りしており、まるで動物園。
本人は否定していますが、どうも動物の声が聞こえるらしい真樹に動物たちが寄ってきているようです。

函館が舞台の可愛いモフモフたちが出てくる漫画です。もちろん動物を飼う大変さもちゃんと描かれていますよ。


上村五十鈴 『星の案内人 1~4』
この頃、夜中に空を見上げることがなくなりました。ひょっとすると昼間も見ていないかもしれません。今のような生活の中では、一時でもいいから現実を忘れて、ホッとする時が必要かもしれませんね。

じいちゃんが作った私設プラネタリウム「小宇宙」。
そこに様々な人たちがやってきます。じいちゃんの星の物語りを聞くうちに、いつしかそこが彼らを癒やす場所になっていきます。

道雪葵 『うちのトイプーがアイドルすぎる 1~3』
犬のあるある。どんな犬でも可愛いもんです。

シリーズものは、『ブランチライン 1』、『しっぽの待ちのコオ先生 9』、『まんまるポタジェ 9』、『あおざくら 19』、『ブルーピリオド 9』、『凪のお暇 8』、『雑貨店とある 3』、『山と食欲と私 13』、『鵺の絵師 9』が変らず面白かったです。

『モーメント 14』、『ダンス★ダンス★ダンスール 19』、『ランウエイで笑って 19』では主人公たちが次なる新しい一歩を踏み出しています。

どの漫画もいいのですが、特に選べと言われると、写真を載せている『ここは今から倫理です。』と『星の案内人』がお勧めです。

明けましておめでとうございます、ワン♫2021/01/01

犬たちからの新年のご挨拶です。


「みなさん、今年もよろしくお願いいたします。
僕たちは今年もいっぱい遊び、食べ、元気にやっていきたいと思います。
2021年がいい年になるといいですね」 by 兄犬

兄が怖いので、兄の後ろで舌を出している弟です。
兄に袴を着せてみました。結構よい品物だったので、同じ店から弟用も買って、来年は弟にも着せることにしました。来年をお楽しみに(覚えていたら、笑)


兄用を着せてみました。弟は胸囲がないのでブカブカです。


後から考えると、首輪はない方がよかったですね。
手のかかる二匹ですが、今年も元気でいて欲しいです。

今年のおせちです。


横に長いので、こんな感じになってしまいました。肉類と魚介類で別れています。
お雑煮の餅は1個、食べたのですが、ちょっと胃にもたれています。

さて、恒例の(?)2020年に読んだ本や漫画の中から、よかったものを紹介しましょう。あまり記憶がないので、ブログをざっとみて選びました。
2020年に出版されたものではなく、あくまでも私が今年読んでよかったものです。

海外ミステリ:ヴィクター・メソス 『弁護士ダニエル・ローリンズ』
       ディーリア・オーエンズ 『ザリガニの鳴くところ』
日本ミステリ:横山秀夫 『ノースライト』
日本文学:伊吹有喜 『犬がいた季節』、寺地はるな 『水を縫う』
     乃南アサ 『チーム・オベリベリ』、澤田瞳子 『火定』
ノンフィクション:佐々涼子 『エンジェルフライト』
漫画:吉田秋生 『詩歌川百景』、ヤマシタトモコ 『違国日記』
   荒川三喜夫 『ピアノのムシ』、木村紺 『神戸在住』
   小池田マヤ 家政婦さんシリーズ&女と猫シリーズ
   常喜寝太郎 『着たい服がある」、榛野なな恵 『Papa told me』
         はた万次郎の犬漫画

漫画が多いですね、笑。漫画は日本が世界に誇るべき文化ですから(言い訳?)

ついでに映画では「顔たち、ところどころ」と「わたしはダニエル・ブレイク」、「人生フルーツ」かな?

昨年はコロナ一色の年でした。今年はどうなるのか…。
昨日、東京は感染判明者が千人を超しましたから、少なくとも前半は今年と同じような感じでしょうね。
はたしてオリンピックはできるのか?治療薬ができ、ワクチンは効くのか?
あまり期待はできないような気がしますけど…。
4月から仕事を始めようかと思っていましたが、まだまだコロナが収束しないので、今年も昨年同様のんびりしていようかと思っています。

皆様、くれぐれも感染しないように気をつけていきましょう。
今年もよろしくお願いいたします。

読んだ漫画2020/12/27

漫画がたまり、何を読んだかわからなくなっています。
思い出せるものだけ、備忘録として載せておきます。


上村五十鈴 『雑貨店とある 1~2』
とある町にある雑貨店には、何故か美味しいスイーツがあります。
入ると、のんびりした店長としっかり者の男子高校生が迎えてくれます。
ホッとしたい人たちがつかの間の憩いを求め集まります。
今日は何が出てくるのでしょう?

私が食べたいのは、あのチョコレートパフェ、訳アリな丸ごとやきりんご、いい事だらけのパウンドケーキ、スイカジュースかな。

大町テラス 『まにまに道草』
娘が大学に行くため家を出たので、空の巣症候群に陥ってしまったハルコさん。
一人でブラブラ町歩きを始めました。
クレープを食べたり、銭湯につかったり、遊園地に行ったり、握手会にも行っちゃいました・・・。
夫とも、友だちとも、新しい関係が築けそうです。

たまには母の仮面を捨てて、自分になる日も必要ですよね。

こやす珠世 『病室で念仏を唱えないでください 7』
最終巻です。もっと続けられるのに・・・。でも最後ハッピーエンドでよかったです。テレビのドラマは見てませんが、どうなんでしょう?
漫画はお勧めです。

池辺葵 『ひにひにつらら』
いなくなった夫を一途に待つ母とそれをジッと見つめる娘・・・。
仕事上のことは、あるあるですよね。
池辺さんの漫画は深いです。

夏緑他 『しっぽの声 8』
このシリーズはこれから動物を飼おうと思っている方を始め、色々な方に読んでもらいたい漫画です。
家の兄犬はペットショップで買いましたが、買ってから獣医に行くと停滞睾丸で後ろ足の関節が緩いと言われました。ペットショップに他の犬と交換しますかと言われましたが、断りました。もし(絶対にありませんが)他の犬と交換していたら、彼は一体どうなっていたのでしょう?怖いので考えたくもないです。

安倍潤 『忘却のサチコ 15』
編集部にやり手と言われている椿が副編集長としてやってきました。
彼は型破りな人で、正反対の性格のサチコに仕事を回してきますが・・・。

一体いなくなった恋人はどうなったんかい?ま、いっか。サチコの頑張りと美味しいそうなご飯が見られれば、笑。

桜井海 『おじさまと猫 6』
おじさま、舞台には出られないはずなのに、仲間に見捨てられた森山先生のために
みんなと一緒に舞台に上がり、演奏しちゃいます。
今回は猫よりも音楽よりのお話です。
エ!ドラマ化されるの?おじさまは誰?

ヨンチャン 『リエゾンー子どものこころの診療所ー 3』
子どもが他の子と少しでも違っていると、親は辛いんだろうなぁ、とつくづくと思います。子どもに発達障害とかレッテルをつけられると、親としては子どもに申し訳ないとか、なんで自分の子がとか、これからどうすればいいのだろうとか、色々な感情や不安などが沸き起こってくるのでしょうね。
そんな人に役立つ内容です。是非一読を。

七海仁 『Shrink~精神科医ヨワイ~4』
『リエゾン』が子ども、この漫画は大人を扱っています。
今回は大日本大震災で被災した人のトラウマやPTSDとパーソナリティ障害を描いています。
精神科への正しい理解のために読んでもらいたいです。

恵三朗 『フラジャイル 病理医岸京一郎の所見19』
医療事故の申し立てがあり、岸京一郎の医師廃業の要求が含まれていたのですが、実はその申し立てには裏がありました。
なんともクソみたいな裏工作ですね。弁護士がそんなことしてどうなるんだ。すべて金のためなのか、と嫌~な感じの終わり方でした。
医療現場って様々なことが起こるのですね。

オキモト・ショウ 『マリアージュ 神の雫 26』
今回で終わりです。長かったですね。終わり方はそれ以外にはないでしょという感じでした。でも・・・、これ以上は言えないです。
ワインの知識は、残念ながら増えませんでした、笑。

霜月星良 『京の都の香の路 1~3』
医学部受験に二度失敗し、絶望していた瀬戸大輝は、香老舗の若主人の栄薫に救われ、店で働きながら香道を学ぶことになります。

お香って身近ではない題材なので、どんなものかと思って読んでみました。
長い歴史のある物ですから、学ぶと面白そうです。でも庶民のものというわけでもなかったでしょうから、これからも根付くのは難しいでしょうね。

小池田マヤ 『令和の家政婦さん 1~2』
あの家政婦さんシリーズが帰ってきました。
Sクラスの家政婦・小田切里が上司で続々と新しい家政婦が登場し、鍛えられます。一度でいいから里さんに来てもらいたいわぁ。
このシリーズ、好きです。

今回の漫画はどれもよかったです。
『鬼滅の刃』って話題ですが、面白いのかしら?

樹原アンミツ 『東京藝大仏さま研究室』&『ブルーピリオド8』2020/12/12

東京藝大というと、二浪三浪当たり前。
特に美術系では普通の生活ができない(しない?)、ちょっと危ない人が多い大学。なんてイメージが、私にはありますが、どうなんでしょうね。
私の周りには武蔵美とか多摩美とかはいますが、藝大には会ったことがないのでわかりません、笑。


藝大では美術品の保存修復を勉強できることは知っていましたが、どのような教育をしているのかは謎でした。
東京藝術大学大学院美術研究科文化財保存学専攻保存修復彫刻研究室っていうのがあるらしいです。(履歴書に書くのが大変そうね・笑)短くして仏さま研究室。
この研究室では主に仏像の構造や修理法を学び、最後の一年では修了制作として仏像模刻をします。
(「模刻」とは、オリジナルの仏像をできるだけ忠実に再現することです。)

この本は仏さま研究室に属する4人の若者たちーまひる・シゲ・アイリ・ソウスケ-が「模刻」をやる傍ら、家族や友達、恋人関係で悩み、才能の限界を知り煩悶し、周りに助けられながら自らの問題点を克服し、最後には自らの行くべき道を選んで行くという成長の物語です。
途中に挟まれている仏像に関する蘊蓄で知識が広がります。

そうそう、彼らがどんな仏像を模刻したかというと、東京メロンボーイ(浦上和久)さんのツイートからおかりした画像ですが、こんな感じです。


左から十一面観音(まひる)、運慶作不動明王(アイリ)、大日如来(シゲ)、沙
羯羅(ソウスケ)です。
これらを三次元計測や透過X線撮影、3Dデータを使って、そっくりに再現していくのですが、難しいですよね。

なかなか面白い本でした。こういう本、好きです。
そうそう、作者の樹原アンミツって映画監督の三原光尋とライターの安倍晶子の合作ペンネームだそうですが、安倍さんはお亡くなりになったそうです。
この本のような作品をこれからも読めるかと思っていたのですが・・・。

もう一冊、まんがですが、藝大を扱っているので紹介します。


高校2年生の時に藝大に入ろうと思い立ち、無事に現役合格を果たした矢口八虎(1巻~6巻)。
藝大の授業では同級生の才能に圧倒されるばかり。
課題の「東京の風景」で少しだけ自分の殻を破れたかな?
藝大の文化祭は一年生が主役みたいなもんで、美術学部と音楽学部混合で8チームに分かれ、それぞれが神輿と法被を作るそうです。
結構みんないい加減で、神輿が無事にできあがるのかしら?

藝大生の日常がわかっていいのですが、色々な人たちが出てきて誰が主人公だったっけと思ってしまいました。
八虎が周りに埋もれているわ・・・。
『最後の秘境 東京藝大ー天才たちのカオスな日常ー』と一緒に読めば、藝大のすべてが・・・まだわかりませんけど、笑。

『午後3時 雨宮教授のお茶の時間』のジャムタルトを作ってみた!2020/11/26



雨宮教授は青葉学院大学のイギリス文学の教授で、文学に出てくるイギリス菓子を作るのが趣味です。
イギリスにいた姪のサヤが日本に住むことになり、学校で友だちができないようなので、雨宮教授は彼女からイギリス菓子作りを学ぶことにしました。
サヤはイギリス人の祖母からお菓子作りを学んでいたのです。

1巻では、
『ナルニア国物語 ライオンと魔女』からジャムローリーポーリー
『不思議の国のアリス』からジャムタルト
『ハリーポッター 賢者の石』からトリークルタルト
『嵐が丘』からジンジャーブレッド
『ジェーン・エア』からウエルッシュレアビット
『ホビットの冒険』からシードケーキ
番外編:スコーン

2巻では、
『メアリー・ポピンズ』からライスプティング
『フランバーズ屋敷の人々』からソーセージロール
『マクベス』からポセット
『時の旅人』からヨークシャーカードタルト
『シーブズの事件簿』グーズベリータルト
『ハリー・ポッター 秘密の部屋』からカスタードタルト
番外編:マーマレード

イギリス文学の読んでおこうリストっぽいですね。
私は『ホビットの冒険』と『時の旅人』、『フランバーズ屋敷の人々』の3冊を読んでいません。

どれも美味しそう。ソーセージロールはおやつかな?
この中で家にある材料で簡単にできるものはないかと探したら、ジャムタルトができそうです。
ということで、ジャムタルトを作ってみることにしました。
しかし、ひとつ問題がありました。タルトのパンティン(型)がないのです。
マフィン型で作れるのかしら?
ちょっと心配なので、タルト用のパンティンを買うことにしました。
押し型セットもあったので、一緒に買いましたが、メーカーのHPで20%オフになっています。amazonで買わなきゃよかった・・・。
このメーカーのHPにはお菓子のレシピが載っています。
この漫画のジャムタルトのレシピがあったので、漫画でもわかりますが、ここのサイトを見ながら作ってみました。

卵を加えて混ぜ合わせるのが、なかなか難しいです。ボロボロになってまとまらないんですもの。
生地を厚く伸ばしてしまったみたいで、ジャムはティースプーン1ということですが、私のには足りなかったみたい。

初心者は形が上手くできません。というか、私が下手なだけですね、笑。
次回はこの半分に伸ばすことにしますわ。

冷えてから食べると、サクサクして美味しいです。
レシピの量では6個の型では足りなくて、残りの生地はクッキーみたいにして焼きました。
とっておいて、また型に入れて作ればよかったと後から思いました。

お菓子作り初心者の私でもまあまあの出来なので、お子さんと一緒に作ってみるといいかもしれませんね。
タルトの型を買ったので、次はどんなタルトを作ってみようかしら?
その前にタルトには重し用の石が必要みたいで、買わなくては・・・。

読んだマンガ2020/11/22



羅川真理茂 『ましろのおと 1~26』
前から興味があったので三巻まで無料で読んでみたら、はまりました。
祖父が全盲の津軽三味線奏者で、知る人が知る津軽三味線の名人であった澤村雪は幼い頃から祖父の音を聞いて育ちました。
祖父が亡くなり、上京して母の言いつけにより高校に通いますが、高校を中退し、津軽三味線奏者として生きていこうと決めます。
彼が色々な経験をしながら奏者として成長していく様子を描いた漫画です。
津軽三味線の音色を聞いてみたくなる漫画です。

石塚真一・NUMBER8 『BLUE GIANT EXPLORER 1』
『ましろのおと』は津軽三味線ですが、こちらの方はテナーサックス。
ヨーロッパで名を挙げた宮本大(『BLUE GIANT SUPREME』編)が今度はジャズの本場アメリカへ。どんな活躍をしてくれるのか、楽しみです。

アミュー 『この音とまれ 23』
高校の箏曲部のお話。全国大会へ向けて頑張る高校生たちがまぶしいですわ。
こういう漫画を読んで和楽器に興味を持ってくれる若者が増えるといいですね。

さかたのり子 『プリマでいこう! 1~3』
大人バレエのお話です。これを読むとバレエを習いにいきたくなるかも。
私は・・・見てるだけでいいですわ、笑。

安田弘之 『ちひろ 上下』、『ちひろさん 1~9』
労働系女子漫画(?)ということなので、読んでみました。
ちひろの仕事は風俗嬢です。常に売り上げナンバー1。(『ちひろ』)
そんなちひろが風俗嬢をやめて、弁当屋になります。何故か弁当屋でも人気があります。(『ちひろさん』)
不思議な魅力のちひろさんです。

安堂ミキオ 『はたらくすすむ 3』
定年退職後、勘違いからピンクサロンで働くことになった長谷部進、66歳。
根が真面目なので、店で働くキャストのために居心地のよい職場を目指しています。見かけは今一ですが、優しいので女の子に好かれています。

『ナースのチカラ~私たちにできること 訪問看護物語~3』
訪問看護にもコロナの影響が出始めます。
看護師さんたちの働きには頭が下がります。無理をしないでくださいね。

ISAKA『ON THE ROAD GIRLS 1~3』
田舎を出て東京に行ったのに、大嫌いな田舎に戻ってきたユキノ。
その憂さを晴らすかのように、田舎で暴言を吐きまくる。彼女の影響か壊れていく女続出(笑)。女って面倒ね。

『マリアージュ~神の雫 最終章~ 25』
神咲雫と遠峰一青は「神の雫」を見つけ、次巻は最終決戦です。
この漫画を読み続けましたが、全くワインに詳しくなっていません。だって私、お酒飲めないんですもの・笑。

おさわゆき『傘寿まり子 14』
犬のがあに続き猫のクロまでさらわれてしまい、どうするまり子。
犬猫が好きなのでいいのですが、そうじゃなきゃ、雑誌はどうしたのか、と疑問が湧く巻です。

小山愛子『舞妓さんちのまかないさん 14』
ご飯を通した舞妓さんたちのほんわかした生活がよかったのに、なんで幼馴染みの男の子を登場させたのか?残念です。

他に『百鬼夜行抄 28』、『ふるぎぬや紋様帳 5』、『蟲師 3』、『9番目のカルテ 2』、『恋する母たち 7』などのシリーズ物を読みました。
毛色の変わった漫画もありますが、どれもお勧めです。


また届いたおやつ。
日にちと時間指定ができなかったので、モンブランとだぶってしまいました。


太ってしまう・・・。

読んだマンガ2020/10/25



鈴ノ木ユウ 『コウノドリ 32』
悲しいことに最終巻になってしまいました。
ベテラン助産師・小松さんの決断の時が来ます。
恋が仕事か。独立して助産院を開くのか、ペルソナで新しいことにチャレンジするか。はたして小松さんはどちらを選ぶのか。
院長の小松さん愛(?)、すごいです。
終わるのは残念だけど、また会えそうですね。

沖田×華『お別れホスピタル 5』
シングル・マザーで喉頭癌の看護師、高齢の患者と付き合っている若い看護師、看護師が慕う女性医師、即戦力になると思われたけどとんでもなかった看護師、そしてコロナ禍の医療関係者たち、と今回は看護師のことが主です。
コロナ患者と濃厚接触したけど家に帰ると高齢者や病気持ちの人がいるので自宅待機できないからと、家には帰らず病院の駐車場で待機する医療従事者の様子が描かれています。
東京だったら専用ホテルがありますが、地方ではそうもいかないのでしょうね。

ジョージ朝倉『ダンス・ダンス・ダンスール 18』
YAGP決勝。ブランコを巡り、潤平はライバルのラシュコーと負けた方が去ると決めたのですが・・・。
潤平はある決意をしていました。
次はいよいよアメリカ編。ブランコの元でどんなダンサーに成長していくのか、楽しみです。

中野シズカ『てだれもんら 1』
料理割烹「薫風」で働く板前・星野トオルと”厄介”な庭の手入れを専門とする庭師・鷹木明のお話。
週末になるとトオルは明のアパートに行き、料理を作り二人で晩酌を楽しみます。
しかし、たまにトオルが夜なのに帰っていないことがあります。何故なのか気になるトオルでした。
一応BL作品でしょうか?トオル君の料理食べたいです。

渡瀬悠宇『櫻狩り 上・中・下』
『てだれもんら』と一緒にどこかの書評に載っていたので読んでみたら・・・心の準備をしていなかったので、こんな話だったのかと(゚Д゚)。
BLというよりも、作家さんは人間の深い愛情とか憎しみとかを描きたかったようです。
でも、BL慣れしていない人には無理かも。読みたい人はくれぐれも注意してください。

ヨンチャン 『リエゾンーこどものこころ診療所ー2』
子供への虐待や発達障害のカミングアウトの難しさ、親の過剰な期待で潰されそうな子供などが今回のテーマです。
今回私が知ったこと。
愛着障害の子供は学童期になるとADHD児の特徴と似ている行動を取ることがあり、愛着障害とADHDの区別は難しい。

竹内絢香『がんばらなくても死なない』
コンセプトは「無理してがんばるのを諦めたら 生きるのがラクになりました」。
あなたがいつも仕事や家庭生活に頑張っていたり、人間関係に疲れているなら、読んでみるとラクになれるかもしれません。

波津彬子『異国の花守』、『異国の花守 花の聲』
古都・金沢が舞台。大学院卒業後、就職せずに雛子は茶道教授の大伯母の家で住み込みで行儀見習いをすることになります。
庭に一本の椿の木があり、大伯母はこの椿の花守だといいます。
やがて雛子はこの木の下で日本文化に惹かれ、お茶を習いに来ている英国人と運命的な出会いをします。
金沢には一度行きましたが、もう一度行きたいと思いました。

吉田秋生『詩歌川百景 1』
『海街diary』の主人公すずの義理の弟・和樹のお話。
和樹は山形の小さな温泉町・河鹿沢温泉の旅館で湯守り見習いをしています。
旅館の大女将は病後のため、娘たちが旅館を取り仕切ろうとするのですが、やることなすことピント外れです。
孫娘の妙は高校を卒業後大学へ行くことになっていたのですが・・・。
流石吉田さん。海街では海が、詩歌川では山が登場人物たちを暖かく包み込んでいます。
続きが待ち遠しいです。

他に『マリアージュ~神の雫 最終章~24』、『あおざくら 18』、『はたらくすすむ 3』、『七つ屋志のぶの宝石 12』、『BEASTARS 21』などを読みました。