桐野夏生 『残虐記』2007/08/24

桐野夏生の『グロテスク』を読んだときに、どうしてこの人はこんなにも女のもつドロドロとした部分―嫉妬、憎しみ、妬み等―を書くのだろうかと思いました。
昔の河野多恵子に通じる冷たい目を感じたのです。
『残虐記』は少女監禁事件を基に、犯人ではなく、監禁された少女の内面を描いた作品です。
作家の持つ想像力が遺憾なく発揮されています。
流石・・・。
しかし、嫌悪感も感じるということも否定できません。
読後感が別れる小説かもしれません。(これを気持ちのいい本とは誰も言わないでしょうが・・・)

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