海堂 尊 『ブレイズメス1990』2010/11/01

昨日は久しぶりに代官山に行ってきました。小さなかわいらしいお店がいっぱいで、ここに暮らすとお金がいくらあっても足りないなと思いました。

ちょうどハロウィンだったので、家にハロウィンの飾り付けがあったり、子供が仮装コステュームを着て歩いていました。やっぱり代官山は違うのね。私の暮らしている付近ではハロウィンなんてしてませんわ。


イタリア、ミラノにある食材店「EATALY イータリー」が代官山にお店をだしています(写真上)。その近くにあったイタリア料理店で食事をしたのですが、これが今一。普段はコックをしているような男性が食事を持ってきて、説明するのですが、声が小さくて何を言っているのかわからず、その上、料理もおいしくないし。「イータリー」のイートインで食べればよかったと、つくづく思いました。


○んこみたいなソーセージ。つけ合わせがまずい!

「イータリー」ではついつい散財をしてしまいました。美味しそうなオリーブオイルとバルサミコ酢(万単位のもあった!)、パスタ、パスタソース、ジャム、パン、生ハム・・・。


代官山には更地が結構あり、三菱、三井、NTTなどがマンションを建てるらしいです。でも、お値段的に手が出ませんわ。たまに行って遊ぶのがよさそうです。


さて、海堂尊の本ですが、これは『ブラックぺアン1988』の続きです。


外科研修医になった世良が、なぜだかわかりませんが、国際学会で発表をする垣田講師のお供としてモナコへ行くことになります。みんなからは「宝くじに当たったような超ラッキー」と言われていました。

しかし、世良には隠された任務があったのです。それはモンテカルロ・ハートセンターの天城雪彦に佐伯教授からの手紙を渡すという任務でした。

天城はダイレクト・アナストモーシス(直接吻合法)について発表することになっていました。世良はシンポジウムの会場で手紙を渡そうと思っていたのですが、天城は現れませんでした。

そこで、次の日、モンテカルロ・ハートセンターに行くのですが、これもまた空振り。受付嬢は天城に会いたければ、グラン・カジノに行くようにと言います。

世良がグラン・カジノで待っていると、天城が現れます。手紙を渡そうとする世良を天城は「ジュノ(青二才)」と呼び、賭けに勝てば手紙を読もうと約束します。

世良は運よく賭けに勝ちますが、手紙を読んだ天城はさらなる賭けをふっかけてきます。

自分を日本に連れて行きたければ、全財産の半分を賭けて勝てと。

佐伯病院長は天城を東城大に呼び、桜宮に心臓手術専門病院を創設するという計画を持っていました。これが佐伯の心臓外科と腹部外科を分離し、最先端医療に対応できる大学病院の外科学教室の未来像だったのです。

手術する患者を全財産の半分をルーレットで賭けさせて選ぶという天城のやり方は、様々な波紋を呼びます。

今回は医療における「カネ」と「命」という問題が取り上げられています。

まだまだ続く、東城大シリーズです。

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