コーディ ・マクファディン 『遺棄』2011/12/13

FBI国立暴力犯罪分析センター、ロサンゼルス支局捜査チームのリーダー、スモーキー・バレットのシリーズです。


夫と娘を殺され、自身もレイプされ傷つけられたにもかかわらず、果敢にも仕事を続け、犯罪者を追っているスモーキーです。
そんな彼女が過去のトラウマを克服し新しい一歩を踏み出しますが、事件は待ってはくれません。

前回結婚予定だったキャリーの結婚式会場に、長期間監禁されていたらしい女性が遺棄されます。この女性は元刑事で八年間も行方不明になっていました。
夫のところに妻が見つかったことを知らせに行くと、夫は再婚しており、どうも行動がおかしいのです。
彼は今の妻と結婚するために邪魔な元妻を<ダリ>という名の男に始末するように頼んでいたようです。
同じように監禁されている女性がまだいました。
何年間も潜伏していたのに、何故今、<ダリ>は自分の存在をスモーキーたちに知らせてきたのか。
スモーキーのチームが<ダリ>を追い詰めていきますが・・・。

プロファイリングというものが犯人逮捕に何らかの働きをしているということを聞いていますが、今度は「地理的プロファイリング」なんてものが出てきました。

「地理的プロファイリングは、犯罪者を基本的に四つのタイプに分けておこなう。ひとつは狩猟型だ。このタイプは自宅を拠点にして獲物をさがす。二つめは密漁型。このタイプは自宅から離れた場所を拠点として狩りをする。こちらのほうが利口で、自分の裏庭で糞をするのはまずいと知っているんだ。次は流し釣り型。このタイプは出来心で動く。無秩序型の犯罪者である可能性が高い。なにかしているあいだに気に入った獲物を見つけ、衝動的に犯行におよぶ。最後は罠掛け型だ。このタイプは獲物を自分のところに誘い込んで襲いかかる」

犯罪を「空間的距離の視点から考える」らしいです。
刑事にはなりたくないですが、プロファイリングはおもしろそうです。


日曜日に散歩をしていると、神社に茅の輪がありました。
茅の輪は年に二回あるんですね。
6月は夏越しの祓、12月は年越しの祓というそうです。
本来は6月30日と12月31日にやるようですが、その日に行けない人のために幅をもって茅の輪をおいてくれているなんてありがたいです。


イチョウも綺麗だったので、茅の輪と一緒に写してみました。

ネットで調べてみると、「左に回る時は左足で茅の輪をまたいで輪をくぐり、右に回る時は右足でまたぎ、最後は左足でまたいでご神前まで行く」と書いてありますが・・・。知りませんでした。次回からやりますわ。