デボラ・クーンツ 『規格外ホテル』2014/07/04



いかにもアメリカのラスベガス。
ハチャメチャなお客と引き起こされるトラブル。
そのトラブルの数々を解決していくのが、二人の部下を持つ、ホテル<バビロン>の顧客関連係主任のラッキー・オトゥールです。
まだ三十代(だと思う)の女性で悩みも多い。
母親モナは売春宿の経営者で、近ごろ判明した父親は<バビロン>のオーナーのビッグボスことアルバート。
モナとビッグボスは関係を復活したのだけれど、モナのとんでもない行動にビッグボスもたじだじ。
ラッキーも振り回されます。

ボクシングの試合が<バビロン>で行われることになり、それでなくても忙しいのに、ミツバチが大通りを飛び回り、ホテルの廊下には全裸の男、そして、極めつけはサメの水槽に浮かんでいた女性の死体。
容疑者として部下のミス・パターソンの恋人でラッキーの友人の私立探偵ジェレミーが逮捕されます。
ミス・パターソンに頼まれ、ジェレミーの汚名を晴らすために行動を起こすラッキーでした。
彼女は頼りになる姉御という感じですね。

そんな彼女にも悩みがありました。
恋人のテディが歌手デビューできそうなのですが、二人の関係がどうなるのか心配なのです。

ラスベガスには行ったことがないですが、この本を読んでいるとラスベガスの煌びやかさとその裏にある猥雑さ、胡散臭さなどがわかります。
ショウが素敵だというので、見に行きたい気もしますが、賭けはやりませんわ。
ハマりそうですから。

元気なヒロインが好きな人にお勧めです。